【最終2126/82位】カバカミラティアス【SVS15使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

シーズン15で2桁順位を取ることができたので構築記事を書きます。

レンタルチームは気が向いて消すまでは公開しておきます。

以下常体。

 

【構築経緯】

S14でスカーフ水ウーラオス軸が多く結果を残していた印象だったため、相手の考慮外から数的有利を取れる可能性があるスカーフハバタクカミを軸に構築を考えることにした。初手でカミとカイリューが対面した際、鉢巻飛行テラスや鋼テラスアイヘで逆に数的有利を取られることをケアするため、引き先および地面枠として次にカバルドンを採用。カバルドンで欠伸ステロを展開した際に積みエースがほしいため、単体性能が高い残飯ノマテラ竜舞神速カイリューを採用し、この3体を基本選出とした(が結局カイリューは基本選出から抜けていった)。

上記3体だとガチグマが重すぎるため、次に欠伸型にも強いラムの実瞑想ラティアスを採用。ここまで誰もキョジオーンに勝てないが、自分の構築には8割出てこない(逆に2割くらいは出てきた)ので、キョジオーンの選出有無に関わらず腐らない枠としてHB身代わり炎オーガポンを採用。最後に、オーガポンを絡めた対面的な選出の選択肢をとりたい&イダイトウが重かったため、襷悪ウーラオスを採用して構築が完成した。

ノマテラ神速カイリューの通りが終盤に悪くなっていると感じたため、カイリューの型は最終日までコロコロ変えて模索しながら潜っていた。

 

【個体紹介】

ラティアス@ラムの実(テラスタイプ:鋼)

性格:臆病

実数値(努力値):187(252)-x-114(28)-132(12)-152(12)-171(204+)

調整意図

H…最大

S…最速ガブリアス+2

余りはBCSに適当に振り分け

ガチグマ対策。ラムの実は読まれることがほとんどなく、数多の欠伸ガチグマを破壊した。鋼テラス込みでカミやカイリューにもある程度強いのが偉い。

技構成はテンプレで、アシパの枠は受けループ対策としてサイコショックとした。ただ今期当たった受けループはハピナスが悪テラスだったり、クレセリア+ラウドボーンでラティアスを見てきたりと、ラティアスで壊滅させることはほとんどできなかった。

ミラー意識でSをかなり伸ばしたが、この調整で使うのであれば正直ラティオスでいい感が強い。それでもラティアスを選択した理由は、色違いが可愛かったから(色違いなのでAも最高の妥協個体)。

 

ハバタクカミ@拘りスカーフ(テラスタイプ:ステラ)

性格:控えめ

実数値(努力値):145(116)-x-107(252)-187(116+)-156(4)-158(20)

調整意図

HB…特化ウーラオスの水流連打が低乱数一発

C…可能な限り高く、補正をかけているので11n

S…最速ランドロス抜き

ここまで耐久に振ることで、初手対面したウーラオスやパオジアンやオーガポンに対して合法的に突っ張ることが可能。たまにスカーフウーラオスに初手で数的有利を取れることもあったが、基本的には襷が多いため、相手の先制技に合わせてカバルドンに引くことで数的有利を取る動きを多用した。終盤の上位ではその動きが読まれて、2手目で普通に水流連打や氷柱落としを押されたりしてキツかった。

今回は構築に再生技や身代わりを持つポケモンが多く、滅びの歌で最後の詰めを行うことが可能で、何度も明確な勝ち筋となってくれて強力だった。

テラスタイプは不意打ちを半減できるフェアリーとの選択だが、微妙に足りないシャドボやジェムの火力を補強できるのも強かったためステラとした。

 

一撃ウーラオス@気合いの襷(テラスタイプ:ゴースト)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):185(76)-200(252+)-121(4)-x-81(4)-139(172)

調整意図

A特化。後述のオーガポンとSを同速、残りを耐久振り。

普通の技構成の悪ウーラオスなのであまり書くことなし。

オーガポンと同時選出することが多かったので、立ち回りを安定させるためにSを落として自分のオーガポンと同速にした。この微妙な耐久振りのおかげで拾えた試合もあったので正解だったと思う。

テラスは神速と格闘技を無効にするゴーストとした。

 

オーガポン@竈の面(テラスタイプ:炎)

性格:腕白

実数値(努力値):185(236)-140-143(204+)-x-116-139(68)

調整意図

HB…A無振りキョジオーンの塩漬けを身代わりが高乱数耐え

S…準速サーフゴー+3

今回のMVP。最初はキョジオーン軸に対して選出択を避けながら勝てるポケモンとして考えたのだが、テラスタル込みでほとんどのポケモンと殴り合いができるため、最後の方は対面選出の要やエースとしてもよく選出した。

ここまでHBに厚くすることでパオジアンの悪テラス鉢巻噛み砕くも高乱数で耐えることが出来るため、構築的に明らかに鉢巻のパオジアンと初手で対面した際はテラス蔦棍棒を選択して数的有利を取っていた。

身代わりとアンコールが偉く、ライコの迅雷や終盤増えたカイリューの渦アンコを起点に、身代わりを残しながら一方的に殴る状況を作り出すことが出来た。最終戦でもカバルドンのステロからこのポケモンが3タテしてくれたため感謝。

 

カイリュー@食べ残し(テラスタイプ:飛行)

性格:陽気

実数値(努力値):177(84)-180(204)-115-x-120-140(220+)

調整意図

H…16n+1

A…余りでできるだけ高く

S…準速サーフゴー+4、+1で最速ツツミ抜き

カイリュー枠。最初は普通のノマテラ神速で使っていたのだが、終盤のウーラオス剣舞やビルドを持った型が非常に増えており動きづらさを感じたので型を変えることにした。

最終日もずっと迷走しており、フェアリーテラバや水テラス滝登りなど色々使ったのだが、最後はステロを撒いて先に積めればパオジアンなども破壊しやすい飛行テラバ型とした。

ただパオジアンも電気テラスオボンが流行っており、この型は確実に正解ではなかったと思うので、納得のいっていない枠。

とはいえ高い素早さからのアンコールにより相手から予想外の勝ち筋を作ることができたので、弱いポケモンではなかった。

 

カバルドン@オボンの実(テラスタイプ:鋼)

性格:腕白

実数値(努力値):215(252)-132-165(92+)-x-113(164)-67

調整意図

明確な調整先はなし。補正をかけたBは効率意識で11n、余りD。

普通のカバルドン。調整は適当だったが、物理も特殊もオボン込みでいい感じに耐えてくれたので非常に使い勝手が良かった。

今まで吹き飛ばし信者だったが、試しに怠けるを採用してみたところ活きる場面が非常に多かったため、今期はこの技構成で使い続けた。

終盤のハバタクカミがほとんど挑発をもっていたのは逆風だったが、地震2発で落ちるためその後の立ち回りで何とかなったりした。

 

【選出】

以下3パターンのいずれかがほとんど。

基本選出。初手にハバタクカミを置き、相手の初手次第でカバルドンに素引きする。

@1は一番刺さっていそうなポケモンを置くが、わりとどのポケモンも選出した。

  • ハバタクカミ+オーガポン+ウーラオス

サイクルが厳しそうな際(=カバルドンの刺さりが悪いとき)の対面選出。

初手は大体ハバタクカミ、たまにウーラオス

パオママンロンゲの原案構築や、パオドヒドディンルーなどに対する選出。展開次第だがカバルドンでテラスを切ることで、鉢巻パオジアンのメインウェポンをカバルドンとウーラオスで両半減できる。

 

【重いポケモン

・キラフロル…シンプルにステロ毒菱が辛く、ラティアスが選出できない構築系統の際に苦戦した。

・イーユイ…眼鏡だとハバタクカミがワンパンされてしまう。イーユイは眼鏡テラスムンフォを耐えないので1ターン目から突っ込んでくるプレイングは自分的には納得いかないのだが、ほとんどのプレイヤーがそうしてきてかなりしんどかった。

・連撃ウーラオス…強すぎる。終盤は拘りが減っている印象ではあったものの、一定数存在していたためそこの対策も必要で、今回の構築だとそこが両立できていなかったと感じる。

 

【感想】

最近は仕事が忙しくS10以来にまともにランクマに取り組んだので、最終2桁をとれて満足しました。

今回の構築は最終日に適応できている感が全くなく、メインロムは6時間くらいずっと2020-80をうろうろした後2000を割って捨てたので、このあたりのレートが限界だったのかなと思っています。

また時間が取れるシーズンはきちんと上位を目指そうと思います。

自分の構築で何か質問等あれば、Xまでよろしくお願いします。

ピッツ (@pitspoke) | Twitter

ここまで閲覧していただきありがとうございました。

【最終2100/49位】カバゴリラ正統派サイクル【SVS10使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

シーズン10で2桁順位を取ることができたので構築記事を書きます。

今期は電磁波や一撃技がかなり飛び交っていた印象でしたが、それらに頼らない正統派のサイクル構築である程度の結果を残せたのは嬉しいです。

来シーズンからまた環境が変わるのであまり需要ない気がしますが、書き始めたらある程度ちゃんと書いてしまいました…

撤退時の戦績(9/30 23時ごろ)

 

以下常体。

 

【構築経緯】

ステルスロックが強い環境であると感じたため、ステロ撒きを基本選出に組み込んだサイクル構築をコンセプトとして考えた。

ステロ撒きを検討したところ、新環境でも結局最強ポケモンであるカイリューがブーツを持っているケースがあるため、持ち物に依存せず後出しからマルスケを潰せるカバルドンが一番強いと考え軸として採用することに決定。

次にカバルドンから展開した後の抜きエースとして、教え技で習得したグラススライダーにより上から縛れる範囲が格段に広がったゴリランダーを剣舞型で採用。ステロ&テラス込みでカイリューを裏ごと貫きやすいのが評価ポイント。この2体を軸および基本選出として、残りのポケモンを補完していくことにした。

上記2体では低速サイクルになってしまうため、上から殴れる速めの枠としてスカーフ連撃ウーラオスと眼鏡ハバタクカミを採用。

ここまでで炎オーガポンが重かったため、テラスが同じ条件であれば対面から打ち勝てる&カバルドンで相手を寝かせた後の崩し枠としても機能することを評価し、岩石封じ持ちの耐久振り炎オーガポンを採用。

最後には最強ポケモンであるカイリューを入れることに決め打ちしていたので、ここまでで対策が薄めであるチオンドヒドや受けループ、キョジオーン絡みの構築に対してある程度抗える(正直怪しい)型を考えて構築を完成とした。

 

【個体紹介】

オーガポン@竈の面(テラスタイプ:炎)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):187(252)-171(124+)-111(52)-x-117(4)-140(76)

調整意図

HB…特化連撃ウーラオスの水テラス水流連打確定耐え

HD…特化眼鏡ハバタクカミのパワージェムが低乱数1発(6.2%)

S…準速セグレイブ(87族)抜き

対面性能が高いのに剣舞で崩し枠にもなれる便利ポケモン

初手で連撃ウーラオスや眼鏡カミと対面した際に行動保証が欲しかったため、Sを落として耐久に振った。仮想敵以外にもこの耐久振りのおかげで対面打ち勝てることが多かったため非常に使い勝手がよく、努力値配分は間違っていなかったと感じる。

岩石封じは相手の炎オーガポンとのミラー対面で打つために採用したが、結構な割合でテラスを切ってくる人がいたので、初手対面は基本的に相手のテラスをケアしてこちらもテラスを切って岩石封じを打つようにしていた。

 

ハバタクカミ@拘り眼鏡(テラスタイプ:水)

性格:控えめ

実数値(努力値):131(4)-x-106(244)-176(36+)-156(4)-183(220)

調整意図

HB…陽気A252オーガポンの蔦棍棒確定耐え、特化パオジアンの氷柱落としが乱数一発(25%)

C…BとSに振った余りで可能な限り高く、補正をかけているので11n

S…最速オーガポン(110族)+4

少し歪な努力値の眼鏡ハバタクカミ。

初手でオーガポンと対面した際に打ち勝ってほしかったためこのような調整としたが、実際にこの対面は頻発していたので有用だったと思う。Cは最低限しか振れなかったが、大体のポケモンが2発で倒せる程度は確保できていたので火力不足を感じることはほとんどなかった。

眼鏡ハバタクカミのテラスタイプはフェアリーが多い印象だが、偶発的に連撃ウーラオスハッサムなどと対面してしまった際に引かずに殴れる選択肢を作るために本構築では水テラスとした。この動きは相手からはほぼケアされないため、このポケモンにテラスを切って相手のサイクルを崩す試合も想定より多かった。

それに伴い水テラバ―ストを採用してみたところ、主にヒードラン(鬼火やフェアリーテラバ、炎の体まで考慮するとなるべくウーラオスでは触れたくない)をワンパンする展開を作れるのは強かったが、他の技でもよいとは思う。

 

連撃ウーラオス@拘りスカーフ(テラスタイプ:水)

性格:陽気

実数値(努力値):175-182(252)-121(4)-x-80-163(252+)

調整意図

最速でAS振り切り、余りB

特に調整も技構成も変わったところはない普通のウーラオス

最終日の前日までは意地っ張りで使っていたが、明らかに霊獣ランドロスが増えている感じがしたので、最速スカーフを考慮して立ち回りを歪ませないために最終日は陽気に変更して使った。性格や努力振りはもう少し検討の余地はあると思う。

初手で岩オーガポンに対して蜻蛉→ゴリランダー出し→グラスラで処理という動きを取ったり、相手を削った後に後発から投げて水流連打の一貫を作ったりと、サイクル始動役からスイーパーまで柔軟な立ち回りが出来てスカーフ枠として非常に使用感がよかった。

 

カイリュー@食べ残し(テラスタイプ:飛行)

性格:腕白

実数値(努力値):197(244)-154-141(108+)-x-120-120(156)

調整意図

HB…A無振りキョジオーンの塩漬けを身代わりが確定耐え

S…1舞後に最速オーガポン抜き

かなり怪しい枠。

構築経緯にも記載した通り、キョジオーンやチオンドヒドなど絡め手系のポケモンを崩したかったので、身代わりアンコールで補助技をシャットアウトし、そこを起点に竜舞から全抜きを狙う型とした。単体でというよりは、カバルドンのステロ欠伸でうまく盤面を整えてあげてから積み始めるように運用する。

実際にこの動きが決まってイージーウィンできる試合もあったため、型として全くの間違いというわけではなかったが、特にチオンジェンとの対面では相手が宿り木の種を押してくれる必要がある(イカサマ押されるとかなり辛い)ため、正直願望プレイングであったことは否めない。またキョジオーンについては飛行テラバが半減でしか入らず単体では押し切れないため、オーガポンやゴリランダーで剣舞を積み、キョジオーンにテラスを強制させてから上記の動きをするように心がけた。

ちなみに最終日の前半に別の崩しの型として地震渦アンコ身代わりを思いついて試してみたが、微妙だったのですぐにこちらの型に戻した。

そもそも上記を崩す役割をカイリューに担わせること自体が怪しい気がしていたが、この環境でもトップの性能と型の豊富さがあるため、選出画面での圧力まで考えるとなかなか代わりのポケモンを見つけることができなかった。

 

ゴリランダー@命の珠(テラスタイプ:岩)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):179(28)-190(220+)-121(4)-x-91(4)-137(252)

調整意図

H…珠ダメージを抑えるため10n-1

A…命の珠グラススライダー(グラスフィールド下)で、B4振り連撃ウーラオスが乱数1発(62.5%)。ステロ込みで確定1発。

S…準速カイリュー、準速サーフゴーを意識して振り切り

本構築の軸の1匹にして圧倒的MVP。

タイプ相性的にカイリューでゴリランダーを何とかしようとしているプレイヤーが多かった印象だが、カバルドンと組み合わせることで数多のカイリューを葬ってきた。

ステロ欠伸展開後に剣舞から全抜きするのが基本的な動きだが、サイクル下で水技や草技へ受け出し相手を削る動きも可能。

剣舞後のグラススライダーの制圧力がとにかく高く、通常の積みポケモンでは厄介なブースト持ち(カミとツツミ)を上から倒せたり、相手が欠伸で寝かせたこちらよりSが速いポケモンの最速起きをケアできたりと、非常に優秀な性能だった。また終盤上位では減っていたように感じたが、襷イダイトウもステロを撒いておけば上からワンパン可能であるため、その系統の構築にはほとんど苦戦しなかった。

火力アップアイテムがないと微妙に火力が足りないため、持ち物はそれを補うための命の珠で確定。グラスフィールドの回復で珠ダメージがあまり気にならないのも噛み合っている。

技構成はアイデンティティであるグラスラと剣舞、サーフゴー他有象無象への打点としての叩き落とす、カイリューへの強力な打点となる岩テラバで完結している。

単純にカイリューへの打点だけ考えると氷テラバも選択肢に入るが、テラスタイプが岩であることには主に以下2つのメリットがある。

カイリューの神速や飛行テラバ、また本来の弱点タイプである炎技を半減できる

カバルドンの砂と組み合わせた際にスリップダメージを受けず、特防1.5倍の恩恵が受けられる

特に②が意外と重要で、砂下でエナジーツツミと対面した際に岩テラスして剣舞を積むことで、相手のゴーストや氷のテラスタル(鋼はそもそも勝てない)に対してある程度の体力を残しながら突破することが可能。

このポケモンを使っていたおかげで今期はこの結果が達成できたと言っても過言でなく、選出率もかなり高かった(カバルドンに次いで2位)。

 

カバルドン@オボンの実(テラスタイプ:鋼)

性格:腕白

実数値(努力値):215(252)-132-187(252+)-x-92-68(4)

調整意図

HB特化、ミラー意識でS4振り

ごく普通のHBカバルドン。シンプルに環境に刺さっていて強かったと感じており、選出率はほぼ100%だった。

カイリューガブリアスを初めとした物理ポケモンに対して後出しからしっかりと役割を遂行してほしかったので、Bは妥協せず振り切った。おかげでD方面はイメージよりもかなり脆かったので、都度きちんとダメージ計算をしてプレイングするのが大事だと感じた(カバルドンに限らずそれはそうなのだが)。

技構成もテラスタイプも普通なので書くこともあまりないが、一定数怠ける持ちのカバルドンがいたおかげで、吹き飛ばしがない願望で欠伸に対して積み技で居座ってくるプレイングを多く咎めることが出来たのがよかった。

 

【選出】

以下3パターンのいずれかがほとんど。

本構築の基本選出。相手の構築を見て一番アドバンテージが取れそうなポケモンを初手に置き、裏にカバルドンとゴリランダーを置くパターンが多い。

体感7割前後はこの基本選出だった。

ゴリランダーの刺さりが悪い際の選出。カバルドンをクッションに使いながら、主にハバタクカミかウーラオスの一貫を作ることを目標にサイクルを回す。

体感2割くらい。

通常のサイクルでは崩すのが難しいドヒドイデ、チオンジェン、ドオー、キョジオーンなどが見えた際の展開選出。カバルドンで初手からステロ欠伸を展開し、主にカイリューで崩しを狙う。

キョジオーン入りには先にゴリランダーorオーガポンの剣舞で崩しを狙う素振りを見せ、キョジオーンにテラスを強要させてからカイリューを通すことを目標にする。カイリューはテラスを切らないと置物になってしまうので、ほぼ確実に崩し切れると判断した際以外はテラスをカイリューに残しておく。

 

【重いポケモン

他はともかくとして、上位で大量発生していたキョジオーンが重いのは改善すべきポイントだったかなと感じる。

・キョジオーン…キョジオーン単体というわけではなく、キョジオーガポンカイリューのような並びが強すぎてキツかった。また、最終日まで全く見なかった鉄壁やボディプレスが増えていたのもしんどかった。そもそもキョジオーンを使って上位にいるプレイヤーがみんな強いのが一番の原因な気はするが…

・イーユイ…基本的に受からないので、うまくサイクルしないと普通に負ける。

・チオンジェン…取り巻き込みでの対処が難しかった。基本は物理ポケモンで積んで相手を崩す構築なので、イカサマが標準搭載なのが辛い。

・悪テラス鉢巻パオジアン…オーガポンがパオジアンの攻撃を一回は耐える想定で選出するので、いきなりゲームプランを破壊される。これも最終日まであまり見なかった印象だったが増えた気がする。

 

【感想】

オーガポンを初めとした新ポケと教え技の追加により途中から環境が激変したシーズンでしたが、その中で最終2桁をとれたのは嬉しいです。

今回は構築にもかなり手ごたえがあり、最終日の23時ごろにはレート2100&瞬間1桁を達成することが出来たため、その感覚も間違っていなかったと思っています。が、いつも通りランクマッチに潜り始めたのが遅すぎた(たしか22日ごろ)ためサブロムが準備できておらず、何とか救えないかと悪戦苦闘しているうちに朝4時を過ぎてしまい、集中が切れてプレイングが雑になっている感覚があったため撤退する方針に決めました。

そのため本当はもっと上を目指せた構築ではないかという心残りはありますが、そこで潜る決断ができないのが今の自分の実力なので仕方ないです。

次こそはきちんとサブロムを準備してより上位を目指していきたいです。

自分の構築で何か質問等あれば、Xまでよろしくお願いします。

ピッツ (@pitspoke) / X

ここまで閲覧していただきありがとうございました。

【最終2109/70位】レギュD流ミトムドオーカイリュー【SVS8使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

S8では久々に最終2桁順位を取ることが出来たので構築記事を書きます。

多数の新ポケがランクマッチに解禁されたシーズンでしたが、今回の構築にはそれらのポケモンは一体も入ってこなかったです。

※たまたまですがS5最終1位のシグマさんが使用されていた構築と全く同じ並びになってしまいました。

最終日の前日に考えた構築なので完成度はまあまあな気がしていますが、この記事が少しでも誰かの参考になれば幸いです。

レンタルチームもレギュDが終わるまでは残しておこうと思います。

撤退時の戦績(8/1 01:00ごろ)

以下常体。

 

【構築経緯】

環境トップの物理ポケモンである連撃ウーラオスとパオジアンに対してサイクル有利をとれるポケモンを模索していたところ、スカーフミトムがこの2体の型に依存せずある程度の仕事ができると感じたため、このポケモンを構築の始点とした。

ミトムは環境トップの特殊ポケモンであるハバタクカミに明確に不利をとってしまうので、カミに対して後投げからテンポをとれるポケモンとしてドオーの採用を決定。

この2体は元のタイプが優秀であるためサイクルを回すうえでテラスタルを切る必要性は低いことから、テラスタル込みで性能の高い抜きエースを考えたところ、明らかに竜舞カイリューが強かったため採用。ただしHAベースのノマテラ神速カイリューはメタの対象になると予想されたので、メタから外れつつ舞った後のパワーが高い最速飛行テラバ型とした。対戦を重ねるうちにスタンダードな構築はこの3体で5分以上に戦えると感じたため、ここまでを基本選出とした。

補完枠として、まずは微妙に流行っていたフワライドバトンなどの単純なギミックパに負けるのが嫌だったため、それを自然に対策出来てかつ単体性能も高い滅びの歌ブーストエナジーハバタクカミを採用。電磁波を持たせることで後続の起点作成の役割も兼ねることができるため、サイクルを回すのが厳しい相手に対しカミカイリューの対面・展開選出もパターンとして増やせるよう、襷枠を次に構築に入れることにした。

襷枠は単純に対面性能が高く数的有利を取れるポケモンがよいと感じたため、特に深く考えず性能の高さと選出画面での圧力からパオジアンを採用(なおこれは正解だったか分からない)。

ここまでの5体だとキョジオーンやドヒドイデ、受けループなど耐久ポケモンに勝てず、また構築単位で胞子の一貫が切れていないのが気になったので、それらに対して強い隠密マントサーフゴーを採用して構築が完成した。

 

【個体紹介】

ハバタクカミ@ブーストエナジー(テラスタイプ:水)

性格:臆病

実数値(努力値):149(148)-x-98(180)-155-155-195(180+)

調整意図

HB…パオジアンの特化氷柱落とし確定耐え

HD…ハバタクカミの特化シャドーボール確定耐え

S…軽業発動後の最速フワライド抜き、遅いエナジーカミ抜き

少し変わった型のハバタクカミ。構築経緯に記載した通りギミックパへの対策と、対面選出時に裏のポケモンで縛る・積み状況を作ることが役割であるため、滅びの歌と電磁波を両採用している。C無振りで火力が低いため、ゴースト技は電磁波込みでそれを補える祟り目としたが、これのおかげで多くの試合を拾えたため技構成はこれで正解だった。

テラスタイプは耐性が優秀な水。このポケモンにテラスタルを切ることはあまりなかったが、型の性質上火力を上げるよりも行動回数を増やすほうが強いのが理由。

適当に選出してもあまり仕事が出来ず数的不利を取るだけなので出しどころは難しかったが、刺さっている構築にはとことん刺さり、最終日出した3試合はすべてイージーウィンすることが出来た(麻痺痺れとムンフォCダウンでの上振れ含む)。

 

パオジアン@気合いの襷(テラスタイプ:ゴースト)

性格:陽気

実数値(努力値):155-164(188)-109(68)-x-85-205(252+)

調整意図

B…A無振りディンルーの地震が低乱数2発(10.9%)

S…ミラー意識の最速

技構成も調整も普通すぎるので特に書くことがないパオジアン。

ウーラオスへの打点がないのでなるべくウーラオス入りには出さないようにしていたが、噛み砕くをサイコファングにしてもよかったかもしれない。

テラスはカイリューの神速を無効にできるゴーストだが、記憶にある限り一回もパオジアンにテラスは切らなかったので、結果的に何でもよかった。

初手の襷パオジアンを対策していない上位勢はいない(と思っている)ので、最終日の選出率はかなり低かったが、数少なく選出した試合では試合終盤でのスイーパーとして活躍してくれたので悪くはなかったと思いたい。

 

カイリューゴツゴツメット(テラスタイプ:飛行)

性格:陽気

実数値(努力値):185(148)-164(76)-119(28)-x-121(4)-145(252+)

調整意図

HB…テラス時マルスケ込みで、陽気鉢巻ガブリアスの逆鱗が~49.7%

S…最速。準速ランド抜き、+1で最速ドラパルト抜き

MVP。結局今期も最強だったポケモン。中盤まではHAノマテラ神速地震カイリューがほとんどの印象だったため、そこからずらした飛行テラバでの採用としたが、皆考えることは同じなのか最終日の上位は体感ほとんどのカイリューが飛行もしくは鋼だった。

本構築では抜きエースとしての採用であり、相手のカイリューマルスケが残っている状態でもなるべく有利に立ちたいため、持ち物は接触技でマルスケをつぶすためにゴツゴツメットとした。

技構成はエースとして運用するためにテラバと竜舞は必須であったが、他の2つの技は非常に迷っていくつか試した末にアンコールと羽休めにした。技範囲を広げられる地震もほしい場面があったが、それ以上に上記2つの技が強かった。ミトムドオーと組み合わせているため、カイリューをサイクルに介入させる場合には体力管理のための羽休めは必須。また持ち物がゴツゴツメットであることから、羽休め+アンコールでドドゲザンなどの低速物理ポケモン(1舞後であればウーラオスなども)を安定して詰ませることができるのが強かった。

シーズン通して竜舞とアンコールを両採用しているカイリューが非常に少ないと感じていたので、片方を見せた後に片方をケアされないことが多く、最終日上位帯でも瞑想クレセリア剣舞ウーラオスなど多くのポケモンをアンコールで縛って勝利につなげることができた。

最速は相手から見えづらい勝ち筋を作れるのが非常に強く、1舞後にまだ上を取っていると思い死に出ししてくるパオジアンやエナジー以外のカミ・ツツミの上から飛行テラバでワンパンするのが爽快だった。とはいえ火力面はそこまで高いわけではない(例えばツツミは+1飛行テラバでほぼ落ちない)ので、カイリューを展開する前のサイクルで削る・ステロを撒いておくなど工夫は必要。

 

サーフゴー@隠密マント(テラスタイプ:水)

性格:図太い

実数値(努力値):193 (244)-x-143(116+)-153-111-123(148)

調整意図

HB…Sに振った余りでなるべく高く。Bは補正をかけているので11n。

S…準速キノガッサ抜き

カイリューが通せない受けポケモン入りの構築へのエースとしての採用。他5体が誰もキョジオーンに勝てないので、本構築では隠密マント型一択だった。

キョジオーンの地震や、状況によってパオジアンやウーラオスとも打ち合うことを考えて努力値はHBベース。終盤に電磁波持ちのHBサーフゴーが一定数いたことや、初手のキノガッサに対してミトムのボルチェン→サーフゴー投げをすることから、Sはそれらを意識して準速キノガッサ抜きまで伸ばした。

テラスタイプは耐性が強いタイプにしたく、一撃ウーラオスやパオジアンの悪技を半減できるフェアリーと迷った末、相手のサーフゴーのゴルラが抜群になることを嫌って水とした。が、最終日は電気テラスパオジアンの個体数が非常に多かったので、結果的にはフェアリーが正解だったのではないかという気がしている。

とはいえ本来の明確な役割対象であるキョジオーンや受けポケモンにはめっぽう強く、出しどころを間違えなければ大活躍してくれたので採用して正解だった。技構成は特に工夫はなく汎用性の高い技4つだが、特にスタンパに対しては結局これが一番強いと感じた。単体で受けループを崩すことができないなど弱い点もあるが、ミトムのトリックとドオーのステロ欠伸を駆使することで体力勝負に持っていくことができていたので問題ないと考えていた。

見た目と性能を総合して、9世代で一番好きなポケモンかもしれない。

 

ロトム@拘りスカーフ(テラスタイプ:ゴースト)

性格:臆病

実数値(努力値):157(252)-x-129(12)-125-127-150(244+)

調整意図

HB…Hは振り切り、BはSに振った余り

S…スカーフありで最速ドラパルト抜き、スカーフなしで準速ウーラオス抜き、ミラー意識で最速ロトム抜かれ

構築の始点となったポケモン。初手に来やすく受けにくいパオジアン・両ウーラオスカイリューに対して何かしらの仕事ができること、ディンルーにトリックでスカーフを押し付けて機能停止にできることが非常に優秀で、型は多少変更しつつもずっとこのポケモンが今期の構築にいた。

火力を上げるよりも耐久を振って行動回数を多くしたかったので調整はHSベース。なおミラーの際に最速スカーフミトムが判別できると考えてSは最速-1としているが、実際にこれが想定通り役立ったことはなかった。

技構成はスカーフミトムのテンプレなので語ることなし。テラスタイプは神速カイリューとガチグマを意識してゴースト。ミトムにテラスを切る展開は多くはなかったものの、浮遊+ゴーストタイプで上記のポケモンからまともな打点がなくなりサイクル有利に立てる試合もあったので、今期はゴーストが正解だったと思う。

終盤増えた飛行・鋼テラスのカイリューにも強く、シーズン通して環境に刺さっており非常に使用感はよかったのだが、やはりドロポンと鬼火で下振れる要素がある(かつ上振れ要素はない)のは残念ポイント。自分はそれを差し引いても採用する価値があるポケモンだと考えていたが、上記の技の命中は体感6割くらいだった…

 

ドオー@食べ残し(テラスタイプ:水)

性格:慎重

実数値(努力値):225(156)-95-112(252)-x-146(100+)-40

調整意図

H…16n+1で最大

B…振り切り。特化ウーラオスの冷凍パンチを残飯込みでほぼ2耐え、陽気パオジアンの氷柱落としを81.3%で耐え

D…HBで振った余り。臆病テツノツツミのフリドラを残飯込みで確定2耐え

ミトムの相棒。これは自分が書かずとも共通認識としてあると思うが、物理と特殊それぞれの環境トップである連撃ウーラオスとハバタクカミに対して有利なのが強いポイント。ただしこれはあくまで貯水ドオーの話であって、今回の個体は天然であるため実は連撃ウーラオスに水流連打を打たれるとやばいことが起こる。ただ環境ではさすがに貯水が圧倒的に多かったこともあり、1サイクル目から貯水を切って水流連打を打たれることはなかったので大きくは困らなかった。

ちなみに最初は貯水で使っていたのだが、主に以下の理由から天然に変えた。

・連撃ウーラオス剣舞が標準搭載され、冷凍パンチを考慮すると貯水ドオーでも受けが効かない

・瞑想ショックカミ・悪巧みサーフゴー(飛行以外)など、天然ドオーを崩せないはずのポケモンが貯水前提で崩そうとしてくることが多かった

・サイクル化で竜舞を積まれたカイリューに対面した際、6割程度の体力が残っていれば欠伸で流すことが出来る

S8は貯水ドオーがほとんどを占めていた(=水技を打ちづらい)という前提で、上記を解決できる天然型のメリットは非常に大きく感じた。

テラスタイプは耐性が優秀な水(ちなみにこれも前述のサーフゴーと同様の理由でフェアリーでもよかったかもしれない)。地震と自己再生以外の技構成については、今回はエースであるカイリューを通す補助が目的であるため、襷やマルスケを削れるステロと、ステロと組み合わせて強い欠伸を採用した。

毒毒や毒菱も強いのだが遂行速度が遅く、そこに合わせてパオジアンや鉢巻カイリューなど高火力物理ポケモンを投げられるだけで簡単にサイクルが崩壊し得るため、それをケアしながら対面操作できる欠伸型のほうがレギュD環境では強いと考えている(それらに対する明確な引き先を用意できる構築であればその限りでない)。また欠伸の採用率がそこまで高くないポケモンなので、欠伸のケアが重点的にされず相手は1体寝かせた上でドオーを倒してくれることが多く、そこをカイリューの起点にする動きを多用した。

 

【選出】

相手の構築に沿って以下の選出をする。相手の構築次第で稀にそれ以外の選出もあり。

①ミトム+ドオー+カイリューorサーフゴー

基本選出であり、体感7割はこれ。

先発のミトムで鬼火やトリックを入れたり、ドオーでステロ欠伸をしたりして基本は2体でサイクルを回し、積みエースが全抜きする場を整える。

スタンダードな構築にはカイリューを選出し、ドヒドイデやキョジオーン、チオンジェンなどカイリューで倒すのが厳しいポケモンが見える場合はサーフゴーを優先的に選出する。

②パオジアン+ハバタクカミ+カイリュー

サイクル選出が厳しい場合、もしくはパオジアンの通りが非常によい場合の対面選出。体感2割弱くらい。ステロを撒いてきそうな相手はパオジアンを先発にするが、ステロが撒かれそうにない場合は経験上パオジアンを裏に置いておく方がスイーパーとして強かったため、カミを先発で投げることもあった。

③ミトム+サーフゴー@1

キノガッサ入りへの基本選出。キノガッサは9割がた選出される&初手に置かれがちなので、ミトムのボルチェンからサーフゴーに引く動きでなるべく被害を抑える。この選出の場合はサーフゴーにテラスを切らない場合もあるので、@1にはカイリュー含め全ポケモンで最も刺さりの良さそうなポケモンを選ぶ。

④ハバタクカミ+ドオー@1

明らかなバトンなどギミックパへの選出。@1はミトムやパオジアンなどが多く、適当に相手の場を荒らしたり数的有利を取ったりした後、相手が積むタイミングでカミを後投げして滅びで流す。天然ドオーによりカミが削れてもある程度は対応が効くため、ギミック系にはこの選出に気づいてからほぼ負けなかった。

 

【重いポケモン

正直立ち回りでごまかしていた感が強く、重いメジャーなポケモンは多かった。

・サーフゴー…眼鏡だとドオーで受からないし、風船or飛行テラス悪巧みも普通にしんどい。

・テツノツツミ…眼鏡・エナジー両方とも状況次第で辛い(襷はそうでもない)。カイリューで舞ってしまえば上から倒せるが、エナジーは一度流さないとそうもいかないため、ドオー引きから欠伸で流すプレイングで何とかしていた。

・イーユイ…眼鏡型や噴煙を考えると基本受けられない。単体で見るとパオジアンやカイリューで何とかなるが、キョジオーンやチオンジェンなどと組まれているとそれらの対策枠のサーフゴーが有効打を所持していないのが厳しい。

・ラムの実電気テラスパオジアン…最終日めちゃくちゃ多くてしんどかった。ミトムの鬼火が一度無効化されて隙を見せ、欠伸ドオーが剣の舞の起点にされ、カイリューの飛行テラバが半減されてしまう。パオジアンは選出画面で型が予測できないため、選出段階でケアしきることもできず難しかった。

 

【感想】

最近のシーズンはずっと最終日に2000から溶かして萎えて終わってしまっていたので、久しぶりに最終2桁を達成できて嬉しいです。

7月はポケモンを触れる時間が少なく、サブロムはほぼ潜れていなかったので1ロム特攻(しかも最終日に1950からのスタート)だったので、この結果自体には満足しています。ただ最終日の夜はプレイングも非常に冴えており、潜り続ければレートは上がっていきそうな気配は感じたため、サブロムがあれば+翌日が仕事じゃなければという後悔がないとは言えません。

8月はプライベートが忙しいためおそらくあまりランクマには潜らないですが、また時間が取れるときに上位を目指して頑張ろうと思います。

自分の構築等で何かあれば、Twitterによろしくお願いします。

ピッツ (@pitspoke) | Twitter

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【最終2187 / 81位】命中安定サフゴカイリュー【SVS2使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

SVになってから初めて最終2桁順位を取ることが出来たので、構築記事を書くことにしました。書きたいことを書いていたらかなり長くなってしまったので、暇なときにでも読んでいただけると幸いです。

構築名は、自分にしては珍しく全ての技が命中率100%であることに由来しています(特に意識して組んだわけではなく、結果的にそうなりました)。技外しによる運負けが基本的にないので、比較的ストレスをためずにポケモンが出来ていた気がします。

最終更新時の戦績(2023/2/1 8:55ごろ)

以下常体。

 

【構築経緯】

S1の構築記事を読み漁っていたところ、鋼テラス眼鏡サーフゴーの単体性能が非常に高いように感じたため、このポケモンから構築を組み始めた。サイクルを回すうえでの相方として、サーフゴーが対面不利となるドドゲザンやガブリアスへの引き先となれる、フェアリーテラスのゴツメカイリューを採用。サーフゴーとカイリューは初期環境のプールで圧倒的に強いポケモンだと個人的に考えているので、上記2体は軸として固定。

この2体だけでは相手の積みアタッカー全般(ウルガモス、珠ミミッキュ、竜舞型のカイリューなど)の対処が難しいため、天然によって積みを抑制しつつサイクル適性もある残飯ヘイラッシャを採用。

次にカイリューやヘイラッシャがキョジオーンと対面した際に塩漬けを打たれるだけでサイクル不利になることが気になったので、前期の自分の構築にも入っており使い慣れていた、隠密マントキョジオーンを採用。HDにすることで、ここまでで重いヒトムや眼鏡ドラパルトへの対策枠も兼ねている。ヘイラッシャと合わせて選出した際にステロ欠伸のループに入れることができるよう、今回はステロ撒きの役目も担ってもらった。

上記4体では構築全体としてSが遅く、マスカーニャガブリアスサザンドラなどを上から殴れるポケモンが欲しかったため、スカーフでない限りそれらの上を確実に取れるドラパルトを採用。炎テラスにすることで風船デカヌチャンや鋼テラスサザンドラに対しても自然に強くなれるのもGood。

最後の1枠は前期の自分の構築で使用感の良かった鬼火HBウルガモスを使用していたが、構築全体としてミトムが非常に重いこと、ウルガモスが呼ぶラウドボーンに身代わりがあるとそれだけで構築が半壊してしまうことなどから、別のポケモンを模索した。その結果、ミトムに対してはタイプ上有利で、毒菱を先に展開しておくことで長時間居座って能力を上げてくるポケモン(ラウドボーン、残飯コノヨザル、オニゴーリなど)への対策が可能なことを評価して、毒菱マスカーニャを採用して構築が完成した。

 

【個体紹介】

ドラパルト@命の珠(テラスタイプ:炎)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):163-189(252+)-96(4)-x-95-194(252)

調整意図

AS特化(=最速マスカーニャ+2)、余りB

トリック後のサーフゴーを除けば、本構築唯一の積みエース。

数は減ったが一定数存在した耐久に振ったデカヌチャンを可能な限りワンパンしたい、また最速マスカーニャの上から動きたいということでASを妥協する余地がなかったので、調整はシンプルにAS特化。

理想の動きはカイリューのアンコールやヘイラッシャの欠伸で起点を作って竜舞を積むことだが、竜舞を積まなくてもある程度の火力と素早さがあるため、初手から出してサーフゴー対面などで炎テラバを打って数的優位を取りに行く動きも多用した。

今期はスカーフを持ったサーフゴーやガブリアスなどでドラパルトを上から縛りに来ようとするプレイヤーが比較的多かった印象で、竜舞がよく刺さっていたと感じた。また身代わりがとても偉く、特にテラスタルの噛み合いになりがちなサザンドラ対面や、不意打ちを持っていそうなマスカーニャ対面など、中間択として身代わりをおくことで一方的に技選択のリスクを軽減できるのが自分好みだった。

総じて非常に強かったのだが、ミミッキュに対してテラスタルをしないと打点がなく、またテラスタルを切っても対面からだと負けてしまう点は弱かった。最終日には珠ミミッキュが爆増していたので、この弱点をもっとカバーできる構築にするべきであった。

 

サーフゴー@拘り眼鏡(テラスタイプ:鋼)

性格:控えめ

実数値(努力値):165(20)-x-116(4)-190(156+)-121(76)-136(252)

調整意図

HD…臆病C252サーフゴーのシャドーボール確定耐え

C…耐久とSに振った余りで可能な限り高く

S…ミラー意識で準速

最強ポケモン①。とにかく鋼テラス眼鏡ゴルラの火力がすさまじく、生半可なポケモンでは受けが成立しないため、有利対面を取ると簡単に相手のサイクルを破壊することが出来る。受けるのが難しい相手のサーフゴーとの対面で合法的に突っ張るために臆病サーフゴーのシャドボ耐えまで耐久に振っているが、これはかなり活きた場面が多かった。

仮にお互いテラスタルがない場面を想定すると下記の通りとなる。

相手のサーフゴーの方が早い→相手のシャドボを耐えて、返しのこちらの眼鏡シャドボでワンパン

相手のサーフゴーの方が遅い→上からこちらの眼鏡シャドボでワンパン

鋼テラス眼鏡ゴルラ2回で相手のサーフゴーは倒すことが出来るので、お互いテラスタルが残っている状態でも上記の有利不利関係は変わらない。

最速眼鏡or準速同士での同速負けの場合負けてしまうが、前者は個体数的に切ってもよいと考えていたので、後者の負け筋を減らすために眼鏡サーフゴーは準速一択だと思う。

技構成としては、メインウェポンのゴルラとシャドボ、後述するカイリューのアンコールとの相性がよい&ハピナスやラッキーなど明確な受けポケモンに刺さるトリックまでは確定。最後の1枠はサイクル性能が上がる自己再生も考えたが、トリック後に有利対面を作って積むことで受けループに対して強くなれる悪巧みを採用した。具体的には投げつけるがないハピナスでサーフゴーを見ようとしている構築を崩すことが可能になる。そもそもシーズンを通して受けループとほとんどマッチングしなかったので、投げつけるハピナスは負けと割り切って考えていた。

正確に集計はしていないが、体感的に本構築で選出率No.1だったと思われるので、軸にして正解の大活躍だった。

 

カイリューゴツゴツメット(テラスタイプ:フェアリー)

性格:腕白

実数値(努力値):197(244)-154-143(116+)-108-120-119(148)

調整意図

HB…マルスケ抜きで、A特化総大将ドドゲザン(1.2倍補正)のドゲザンが~50.2%

S…ミラー意識でできるだけ早く

最強ポケモン②。サーフゴーが対面だと圧倒的に不利を取るガブリアス、ドドゲザンに対しての引き先になりたかったので、自然とゴツゴツメット&フェアリーテラスでの採用となった。

HBカイリューのテンプレートとしての羽休めとアンコールはすぐ確定したが、他2つの技については非常に悩んだ。最初は炎の渦+ワンウェポンで使用していたのだが、この構成だと相手に自由な動きをさせてしまう範囲が広いのが気になった。具体的には、流星群や冷凍ビームの採用だと相手の後出しサーフゴーに何もできず、地震の採用だと相手のカイリューと対面した際に打つ技が命中不安の炎の渦しかなくなってしまったり、ガブリアスへの遂行速度が非常に遅かったりする。結果として、相手のサーフゴーを自由にさせないための地震と、ガブリアスカイリューへの安定的な打点としての冷凍ビームを採用したところ使用感がよかったため、中盤以降はこれで固定した。

冷凍ビームは最初アイススピナーにしていたが、鮫肌やゴツゴツメットでこちらのマルスケが剥がれる点で相性が悪かったため、非接触の冷凍ビームに変えた。基本的に弱点を突いて打つ技なので、Cに下降補正をかけているが火力不足が気になる場面はそこまで多くなかった(全くなかったわけではない)。

ゴツメが見えた時点で相手はまず炎の渦アンコール羽休め@1の型を想定するので、地震か冷凍ビームの片方を見せると、もう片方への警戒は極めて薄くなる。相手のその心理を把握したうえで技選択をするのが大事だったと感じる。

 

マスカーニャ@気合いの襷(テラスタイプ:草)

性格:陽気

実数値(努力値):151-152(172)-112(172)-x-90-180(164+)

調整意図

HB…ドラパルトの陽気鉢巻ドラゴンアローを高乱数耐え、意地珠ドラゴンアローを確定耐え。陽気ガブリアスの逆鱗+鮫肌ダメージ確定耐え

S…最速ゲンガー抜き抜き

構築経緯でも記載した通り、毒菱が撒けることを評価して採用した襷マスカーニャ

環境にそこそこいたゲンガーの上から動くために、性格は陽気一択。初手で対面したセグレイブやサザンドラの上からけたぐりを打つ場面も多かったため、その際のダメージを上げるために特性は変幻自在とした。

技構成はタイプ一致のトリックフラワーと叩き落とす、ミラーの際やセグレイブ・サザンドラ・ドドゲザンあたりへの高火力打点となるけたぐり、採用理由の毒菱とした。テラスタイプもトリックフラワーを連打する場面を想定して草としたが、正直草技の通りが悪くトリックフラワーを打つ場面は少なかったので、特性が変幻自在であることも加味してトリックフラワーでなく別の技(不意打ちやじゃれつくなど)を採用し、悪テラスにしてもよかったかもしれない。

襷を持たせてはいるものの、相手のドラパルトが鉢巻や珠だと何も仕事が出来ずに落とされかねないことが気になったため、ASを削ってBに回すことで可能な限りドラパルト対面での行動保証を確保した(ドラゴンテラスと意地鉢巻のみ厳しい)。ガブリアス対面で叩き落とすから入ることでほぼ必ず2回動くことができたり、少し削れた状態でも相手の物理攻撃をミリ耐えすることがあったりと、この耐久振りは意図しない場面でも活きることが多く非常に使用感がよかった。

終盤はマスカーニャが受かる構築が非常に少なかったように見えたため、多くの構築に初手から投げて相手の場を荒らしたり毒菱で試合展開のサポートをこなしたりしてくれた。補完として最後に採用したが、最後の方は非常に信用しており選出率も高かった。

 

キョジオーン@隠密マント(テラスタイプ:フェアリー)

性格:慎重

実数値(努力値):207(252)-120-150-x-150(212)-61(44)

調整意図

HD…控えめ眼鏡ドラパルトの流星群+C-2流星群を中乱数耐え。

S…ミラー意識、S4振りトリトドン抜き

諸説枠。相手のキョジオーンの塩漬けに対して受け出し、塩漬けやステルスロックを打つことでテンポを取る狙いで隠密マントでの採用。また相手の身代わりキョジオーンを意識して、身代わりを貼られる前に塩漬けを打つためにSをそこそこ伸ばした。

技構成は外す理由がない塩漬けと自己再生、サイクル補助のためのステロまでは確定。ラスト1枠は相手のキョジオーンに負荷をかけるため、ボディプレスを採用した。同じ目的であれば地震でも問題ないのだが、中盤まで流行っていた身代わりサザンドラの身代わりを割ることが出来る点が強いと感じていたためこちらを選んだ。

構築の他のポケモンだけでは珠や眼鏡のドラパルトに簡単に崩されかねないため、慎重HD&フェアリーテラスにすることで、上記の型を重点的にケアしながら他の型もある程度ケアできるポケモンとして受け出せるのが偉かった。竜舞ドラパルトは技構成次第では無理だが、ヘイラッシャがいるためかあまり選出されなかった。

Dに厚くしたため終盤流行っていたロトム(ミトムはフェアリーテラス込みでの対処想定)にも有利サイクルを形成できたのはよかったが、やはり隠密マント持ちがいるだけでサイクル不利になってしまう点は難しいポイントだった。使っていてかなり強く、代えの利かない性能をしているとは感じたものの、きちんとメタを貼っているプレイヤーには崩されてしまったので、改善するならこの枠だったかなと感じる。

実際にメインロムでは最終日に急きょマントドオーを試してみたが、やはりしっくりこず負け込んでしまったため、ドオーよりはキョジオーンだったと思う。

 

ヘイラッシャ@食べ残し(テラスタイプ:悪)

性格:腕白

実数値(努力値):241(124)-139(148)-181(236+)-x-85-55

調整意図

H…16n+1

A…地震でH振りサーフゴーを高乱数2発

B…余りでなるべく高く

積みアタッカー対策および、セグレイブ等高火力物理に対するクッションとしての採用。ヘイラッシャの一番の強みと考えている欠伸を採用するにあたり、終盤は欠伸+3ウェポンの型が流行っているように見受けられたが、体力管理や拘り技の確認などで非常に有用である守るは個人的には必須級の技だと感じた。

カイリューサーフゴーとセットで選出することで相手のカイリューのほぼすべての型に安定して対処できるため、投げられそうな試合ではなるべく投げるようにしていた。このポケモンがいることで相手の積みポケモンを抑制する効果もある程度あったと思うので、選出画面でも働いてくれていたはず。

地震の枠は最初地割れで使っており、欠伸守るを駆使することで試行回数を稼ぐことが出来るためこれはこれで強かったのだが、ウェーブタックルの反動や接触によるゴツメダメが気になる場面が散見されたため変更を決意。欠伸に対して受け出してくるサーフゴーを大きく削れること、非接触のためゴツメにも触れないことを評価して地震を採用することにした。それに伴って最初の調整からAに努力値を回すことで、ある程度の火力を確保しつつHBヘイラッシャとしての汎用性を損なわない型に変更した。

地震を採用したことで運を絡ませずに勝てた試合も多かったので変更は正解だったと思いたいが、ヘイラッシャにヘイラッシャを受け出して地割れを連打してくるプレイヤーに当たった時など、こちらも地割れを採用しておけば…と思ってしまう場面もあった。

テラスタイプが悪の理由は、構築単位で重いアシストパワー持ち(グレンアルマやポットデスなど)に対して、アシストパワーのタイミングでテラスタルを切って欠伸を入れる動きで切り返すため。ピンポイントな役割となるが、そもそもヘイラッシャにテラスタルを切ることはあまりなく、相手からは見えづらい動きのため役割対象には想定通りに決まって勝てる試合が多かったので、これで正解だったと思う。

 

【選出】

本構築はサイクル構築であり、相手の構築に沿って3体を幅広く選出するので、基本選出は存在しない。体感として多かった選出パターンは以下。

カイリューとヘイラッシャで削りをいれつつ対面操作し、サーフゴーで相手のサイクルを崩すことを狙う。一番安定感のある選出。

  • 初手マスカーニャ+キョジオーン以外から@2

マスカーニャそのもの、もしくは毒菱が刺さっている際の選出。初手のマスカーニャで数的有利を取る、もしくは毒菱を撒いてその後のサイクルで有利に立つことを目指す。ちなみに初手マスカーニャミラーは蜻蛉返り+ゴツメ持ちやカバルドンの砂ダメによってマスカーニャが出落ちすることが多かったので、最終日付近はカイリューに素引きしていた。

相手の構築的にサイクルを回すことが難しいと判断した際の対面的な選出。ほとんど交代はせず、ひたすら殴っていく。初手はドラパルトが多く、数的有利を取るためであれば初手テラスタルも切る。

  • サーフゴー+キョジオーン@1

相手の構築が受け寄りだった際の選出。キョジオーンのステロと塩漬けで定数ダメージを稼ぎ、サーフゴー受けにトリックをした後に悪巧みで崩していく。@1は相手のキョジオーンやヘイラッシャの地割れをすかしてアンコールで縛るためにカイリューの選出が多かった。

 

【重いポケモン

HBサーフゴー…カイリューやヘイラッシャの地震が半分入らないため起点にされる。こちらのサーフゴー以外で倒せない。

草テラスウルガモス…ヘイラッシャもキョジオーンも破壊されるので無理だった。なぜか大体この型は身代わりを持っていたが、どこから流行ったのか謎だった。

ミミッキュ…ヘイラッシャを選出できていないと非常にきついが、ミミッキュの型としてスカーフや呪い身代わりもメジャー寄りであるため、それもケアしようと選出やプレイングが歪んでしまった。最終日にこのポケモンが数を増やしていたことがメインロムが宇宙に飛んでいった一番の原因と考えている。

 

【感想】

今期はS1で達成できなかった最終2桁を目標にしてランクマッチに臨んでいたので、その目標が達成できたことは嬉しく思います。

しかしながら、今期は終盤(最終日の前日まで)2ロムとも2桁前半でキープできていたことを考えると、もう少し高い順位をとりたかったという気持ちもあります。

メインロムは最終日2桁前半からスタートしたのですが、最後には4桁まで落ちてしまったため、そこで心が折れて撤退しました。最終日付近は一日0~数戦くらいのペースで潜っていたため対戦数が足りず、環境の移り変わりにまったくついていけなかった結果、最終日に構築が通用しなくなったことがその原因だと思っています。

この反省を生かして、S3以降にさらに高い順位を目指したいと思います。

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【最終2201 / 358位】ウルガドオーカイリュースタン【SVS1使用構築】

初めまして、ピッツと申します。

SVのランクマッチ初シーズンは358位と個人的には残念な結果に終わってしまいましたが、せっかくの1シーズン目ということで記念として記事にしようかと思います。

以下常体。

 

【構築経緯】

ランクマッチに潜り始めたのが12/26とかなりの終盤であり環境が全く分かっていなかったため適当なパーティで潜っていたところ、回復技を持ったHBウルガモスの使用感が良かったため構築の軸とすることにした。

またランクマッチに潜っている中で、型が豊富で単体性能が飛びぬけていると感じたカイリューとサーフゴーが入れ得ポケモンと考えたためこの2体も採用確定。HBウルガモスは遂行速度が遅く崩し性能も低いため、その欠点を補う型を考えたところ、カイリューはフェアリーで逆鱗の一貫を切る以外の受け出しが基本的に不可能な鉢巻、サーフゴーはカバルドン入りや受け回しを破壊するための悪巧み気合い玉型となった。

次にウルガモスカイリューを基本選出とするための補完として、この2体で重いマリルリやミトムなど水タイプに対して圧倒的に強く、また身代わりのないラウドボーンを崩しの起点にできることから、ステロ欠伸型で貯水ドオーを採用した。

ここまでで相手のキョジオーンに対する処理が安定しないこと、相手のドラパルトが強すぎること、一定数いた催眠ゲンガーが不快すぎたことなどから、これらのポケモンに後出しから勝てる隠密マント鉄壁キョジオーンを採用した。

最後の枠は上記のポケモンたちでサイクルを回すのが厳しい構築(主にセグレイブ入り)に対しての解答を求めており、色々と考えた結果残飯欠伸HBヘイラッシャを使ってみたが、1/4の朝に電気セグレイブ入りと4連続でマッチングして全試合で破壊されたため解雇を決意。対面的な選出を取れるポケモンが必要と考え、急きょ自分もセグレイブを採用することにした。

 

【個体紹介】

カイリュー@拘り鉢巻(テラスタイプ:ノーマル)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):191(196)-204(252+)-115-x-120-108(60)

調整意図

H…16n-1で最大。

A…HBヘイラッシャへのダメージを考えて特化。

S…ミラー意識でHAに振った余り全て。

今期の覇権ポケモン。構築経緯にも記載した通り崩しの役割も持たせたかったため、本構築ではオーソドックスな鉢巻型での採用とした。

技構成はメインウェポンの逆鱗と神速、一貫が取りやすい非接触技の地震までは必須。残りはアーマーガア意識の炎のパンチで最初は使っていたが、逆鱗をフェアリーテラスタルで切り返してくるヘイラッシャやラウドボーンが多かったため、2サイクル目で崩すことができるアイアンヘッドの方が強かったので最後はこちらで使用した。

調整の際は特に仮想敵を決めていなかったが、Hにここまで振ることでマルスケが剥がれた後も様々な攻撃をギリギリで耐えることが多かったので、この調整も十分強かったとは思う。しかし最終日はこちらのカイリューよりも早いHB再生サーフゴーとかなりの数マッチングしたため、もう少しSを伸ばしてもよかったと反省。

自分がランクマッチに潜り始めた終盤では、ゴツメ炎の渦アンコールの型と、竜舞羽休め飛行テラバの型が上の方で流行っていた印象だったので、鉢巻型への警戒が薄くなっていたのか比較的動きやすかった。ただそれでも神速はかなりケアされてゴースト(特にサーフゴー)に引かれる動きをとられるので、最終日には神速を押すべき場面で強気に地震を押して相手を崩していくこともあった。

 

セグレイブ@突撃チョッキ(テラスタイプ:フェアリー)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):205(116)-210(204+)-119(52)-x-107(4)-124(132)

調整意図

HB…陽気鉢巻ガブリアスの地面テラスタル地震確定耐え

A…耐久とSに振った余りで可能な限り高く

S…準速70族抜き抜き

最終日に急きょ投入したポケモン。耐久が高く多くのポケモンと打ち合えるため、対面的な選出でないと厳しい構築に対しては必ず選出した。

持ち物は襷も考えたが、基本的にサイクル構築なのでサイクルへの介入もできる型の方がよいと判断して突撃チョッキとした。

セグレイブのテラスタイプはかなり悩んだが、鉢巻ガブリアスの逆鱗や鉢巻ドラパルトのドラゴンアローまで考えると初手で安易な居座りを選択できず後手に回ってしまうことが嫌だったので、初手のドラゴンミラーで大きくアドを取れる可能性があるフェアリーテラスタルを選択した。想定通り初手のドラゴン対面の打ち合いではそこそこの割合でドラゴン技が飛んできたので、初手でテラスタルを切ってもそのアドを活かして詰め切れる試合が多かったので強かった。唯一セグレイブミラーの際が問題で、相手のパーティを見て何となくテラスタイプを予想して技選択をしていたが、全く安定しなかったので本来の採用意図が果たせていたかは疑問符。

技構成の中で瓦割りは珍しいと思うが、これは鋼テラスのサザンドラに対する打点としての採用。氷テラスのセグレイブに打つことができたり、ドドゲザンに対する最大打点になったりなど、本来の採用意図とは違う場面でも役に立つことがあった。

 

ウルガモス厚底ブーツ(テラスタイプ:フェアリー)

性格:図太い

実数値(努力値):191(244)-x-127(244+)-155-125-123(20)

調整意図

HB…鉢巻カイリューのノーマルテラス神速を通常時+火傷後で大体耐え

S…準速70族抜き

本構築の中で一番強かったポケモン。初手において物理ポケモンに鬼火を入れることでサイクルを楽にするだけでなく、そのポケモンを自ら起点にすることで全抜きまで狙える。クッションから積みエースまで幅広い動き方で活躍できるため、選出率は圧倒的No.1。

テラスタイプは無難にフェアリーにしたが、テラバ―ストを技構成の中で採用していないので、もう少し考える余地はあったかもしれない。

前期は環境的にステルスロックが飛んでくることが非常に多かったので、耐久振りウルガモスであれば厚底ブーツ以外の持ち物は有り得なかったと感じる。実際にステルスロックを撒いて裏のウルガモスを削ったor倒したと思って立ち回られることも多かったので、相手の想定外から切り返しが出来た(と思われる)場面もあった。

接触技に対して炎の体で3割火傷のリスクを押し付けられることも非常に強いポイントで、受けにくいかつ初手に来やすいマスカーニャや、多くの構築に入っていたドドゲザンに対して特に有効に働く場面が多かった。

技構成はメインウェポンの炎の舞、相手の物理ポケモンを機能停止にする鬼火、回復技の朝の陽ざし、積み技の蝶の舞で完結しているが、ドラゴンへの遂行速度が遅いので鬼火の枠はテラバ―ストも選択肢に入るとは思う。

鬼火の命中不安だけが弱かったが、それ以外は本当に弱い要素がなかった。

 

サーフゴー@風船(テラスタイプ:格闘)

性格:臆病

実数値(努力値):163(4)-x-115-185(252)-111-149(252+)

調整意図

CSぶっぱ、余りH。意地ミミッキュやミラー意識で最速。

今期の覇権ポケモン②(だと少なくとも自分は考えていた)。型の匿名性が非常に高い。

本構築では基本選出のウルガドオーカイリューで厳しいカバルドン展開にイージーウィンするための風船と、一定数存在したハピナス入り受けループを崩すための悪巧み気合い玉を両立させるために自然とこのような型となった。

テラスタイプは気合い玉の威力を底上げできる格闘を選択。仮想敵のハピナス(補正なしD252振りを想定)に対しては悪巧み後の+2気合い玉が54.5~64.2%、瞑想一積みで36.3~43.0%しか入らないので、残飯込みだと受けきられてしまう前提でテラスタルを切って崩しにいっていた(結局一回目の気合い玉を当てることが大事なので、よく外しては頭を抱えていた)。受け崩し以外にも、ドドゲザンの不意打ちなど悪技を半減しつつ気合い玉を打って強引に崩しに行ける場面もあったので、テラスタイプの選択は間違っていなかったと思う。

風船を持っていることからセグレイブやガブリアスにも基本的に一度行動することが出来たり、また最速をとっているため相手のSを甘えたポケモンの上から終盤スイープする動きを取れたりと、仮想敵以外の構築にもある程度選出して活躍してくれていた。

この型自体は非常に強く、構築の穴を埋めていてくれていたので型の変更は考えられなかったが、単体性能が非常に高いポケモンなのにピンポイントな役割を持たせてしまっていたのが反省点。構築を組み直して違う型にすることで基本選出に組み込み、もっとこのポケモンの選出率を上げていくべきだった。

 

ドオー@食べ残し(テラスタイプ:悪)

性格:腕白

実数値(努力値):225(156)-95-123(252+)-x-133(100)-40

調整意図

H…16n+1で最大。

B…防御方面は脆いため補正をかけて特化。

D…HBに振った余り。

基本選出の一匹。選出画面で天然か貯水か判断し難く、また貴重な地面枠なので電気の一貫も切ることができるのが強いポイント。

型・調整・技構成は本当にオーソドックスなものなので、特に大きく語ることはない。

構築経緯でも記載した通り、軸となるウルガモスカイリューだと面倒なマリルリやミトム、イルカマンなどの水ポケモンに対して圧倒的に強いのが評価点。後出しからステロ欠伸で盤面を整えて、カイリューの一貫やウルガモスの積みの起点を作っていく。またウルガモスが絶対に勝てず、カイリューも対面からだと鬼火で機能停止にさせられてしまうラウドボーンに対して、後出しからステロ欠伸で眠らせるorステロを撒いた状態で引かせることが出来るので、2サイクル目のカイリュー地震で崩していくために必須の存在だった。

テラスタイプが悪なのは、主にグレンアルマ・クエスパトラ・ポットデス意識。そもそもドオーにテラスタルを切る動き自体が強くないため上記のポケモンがいてもなるべく別の手段で処理をするように心がけていたが、それがうまくいかなかった場合にドオーを悪タイプにすることで、アシストパワーを打たれる1ターンの猶予を稼いで欠伸で切り返す動きを取ることが出来る。数試合これで拾った試合があったので、そもそもあまりテラスタルを切らないポケモンであることからも、上記のようなテラスタイプ選択の考え方は間違っていなかったと思う。

終盤はマリルリやミトムが数を減らしており、またドオーで後続の起点にできない鬼火+身代わりのラウドボーンもかなりの数マッチングしたことから、基本選出ではあるものの最終日は出せる試合がかなり少なかった。またドオーがある程度の役割を果たせると考えていたサーフゴーも飛行テラスの個体が非常に多く逆風だったため、もっと違う型やポケモンを模索するべきだった枠。

 

キョジオーン@隠密マント(テラスタイプ:飛行)

性格:腕白

実数値(努力値):207(252)-120-165(+)-x-140(236)-58(20)

調整意図

HD…補正なし眼鏡サザンドラの悪の波動を2耐え。

S…ミラー意識で無振り+3。

 

初期に流行ったらしい(?)、時代遅れ型のキョジオーン。

選出画面で何をしてくるか分からないドラパルトに対して圧倒的に強いことと、ゲンガーやモロバレルなどの催眠系のポケモンに抗えるのがサーフゴーしかいなかったのが苦しかったことで採用を決定。

また基本選出では相手のキョジオーンに有利対面で塩漬けを打たれるだけでかなり後続に負荷がかかってしまうことから、自分のキョジオーンに相手のキョジオーン対策の役割も持たせることにしたため、流行っていた残飯守るキョジオーンに負けないように鉄壁ボディプレス+隠密マントの組み合わせとした。

「相手のキョジオーンに負けない」というコンセプトから、テラスタイプはボディプレスを半減にしたかったのでフェアリーか飛行で悩んだが、相手のヘイラッシャから地割れを連打されて突破されるのが不快だったので、それを咎められる飛行とした。テラスタルすることでガブリアスやマスカーニャとの有利不利関係が逆転できるので、そこを起点に鉄壁を積んで相手を積ませに行く動きも強かった。

相手もさすがにキョジオーン対策はきちんとしていることが多く、マントを持ったサーフゴーやラウドボーンに最終日何度もマッチングして辛かった。ただやはり単体としての性能は非常に高く、鉄壁を積んで相手の対面構築を完封したり、元の役割対象であるキョジオーン・ドラパルトなどに対してはきちんと役割遂行してくれたりしたので、自分がマント持ちのポケモンをケアできるもっと良い構築に仕上げることが出来ていなかったのが悪かった。

 

【選出】

相手の構築次第で以下のパターンから選出を考えていた。

以下のパターン以外の選出も必要に応じて行う。

基本選出。相手の構築もサイクル構築に見える場合この選出が多い。ウルガモスの鬼火やドオーのステロ欠伸で相手を削り、終盤はカイリューや舞ったウルガモスでスイープしていく。

セグレイブ入りなど、こちらのサイクルを破壊してくるポケモンがいる際の対面選出。この選出になる際は相手の構築が対面寄りであることが多いので、交代はほとんどせず対面での殴り合いになる。初手はドラゴンが来ることが多いので、セグレイブにテラスタルを切って初手から数的有利を取りに行くのが理想。カイリューは選出しないとパワーが落ちるので絶対選出するが、残り一体は相手の構築に一番刺さりそうなポケモンを選ぶ。

対受けループの選出。ドオーでステロを撒いて、カイリューかサーフゴーを通していく。相手は鉢巻カイリューに対応するために基本的に先にテラスタルを切ってくれるので、そのあとにサーフゴーで有利対面悪巧み→テラスタル気合い玉で崩す。

  • キョジオーン@2

相手の構築にキョジオーンがいる場合か、キョジオーンの刺さりがとても良い場合(テラスタルして鉄壁積めば全員倒せそう、など)に選出する。@2は完全に相手の構築次第なので色々。キョジオーンをクッションとして扱い他のポケモンを通すか、テラスタルを切って詰め筋にするかを考えて立ち回る。

 

【感想】

SV最初のランクマッチということで高順位目指して頑張りましたが、リアルが忙しかったため今期はとにかく始めるのが遅すぎました…

ラスタルにまだ慣れていなかった&構築を試行錯誤していたためか最終日の前日まで一度も3桁にすら届いていなかったり、サブロムもストーリークリアまではしたもののランクマッチには一戦も潜っていなかったりしたので、準備不足として当然の結果かなと思います。構築も固まった最終日は夜中の3時~7時くらいまでずっと100位台を停滞していたので、流れさえ掴めれば2桁目指せたのではと思っており、もう少し早く取り組んでサブロムも作っておければ…というのはかなり後悔です。

ただ改めて振り返ると、最終日の対戦は不利展開をプレイングで無理矢理誤魔化して勝つような綱渡りな対戦も多かったですし、上位の方の構築記事を読むと技構成や調整などに工夫が施されていて自分の構築とは完成度が違うなと感じるので、構築自体も弱かったということで素直に他の方から勉強させていただきます。

時間が許す限りはポケモン頑張って、S2以降でまた上位を目指したいと思います。

自分の構築等で何かあれば、Twitterによろしくお願いします。

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【最終2010 / 45位】1wルギアラキメタモン【剣盾S32使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

S32にて最終45位という結果だったので、構築記事を書きます。

自分が8世代のランクマッチにちゃんと潜れるのが最後だったかもしれないので、おそらく8世代最後の記事になるのかなーと思うと多少感慨深いです (その割には使用期間がめちゃくちゃ短いですが)。

撤退時(2022/8/1 8:50ごろ)

以下常体。

 

【構築経緯】

中盤までは命の珠ホウオウ+ザシアンの構築を使っており使用感も比較的よかったが、ホウオウが数を増やしておりメタの対象として厚めに対策され始めていたので、相手にしていて強そうだと感じていたルギアラキメタモンの並びを最後の1週間考えてみることにした。

上記3体はコンセプトとして確定として、この3体だとイベルタルに全てを破壊されてしまうので、もう一つの禁止伝説枠はザシアンを選択した。

ここまでで相手のラキヌオーに対する明確な回答がなかったため、ザシアンを受けにくるヌオーから崩しが行える汎用的なアタッカーとして、すいすい命の珠ガマゲロゲを採用。ザシアン+メタモンと組み合わせて対面的な選出を取れることも評価ポイント。

上記5体の並びだと、以下の点が非常に重いと感じていた。

・数を増やしていたカバルドンにテンポをとられて崩される

・こちらのザシアンをコピーしたメタモンに対し、ザシアンを切って死に出しルギアで電磁波を撒くことしか切り返しの手段がない

・ザシアンにインファイトを採用しないとナットレイが重い

・受け回しをガマゲロゲ以外で崩しづらく、DMのタイミングをずらされたり、無理矢理タイプ受けをされて雨を枯らされたりするだけでほぼ負ける

これらを解決できるポケモンをラスト1枠としてギリギリまで考えていたところ、風船ヒードランが全ての条件を満たせることに最終日に気づけたので採用した。

 

【個体紹介】

ザシアン@朽ちた剣

 

ザシアン@くちたけん(ふとうのけん・いじっぱり)

195(220)-220(76)-139(28)-×( )-136(4)-191(180)

きょじゅうざん/じゃれつく/かみくだくつるぎのまい

ぽけっとふぁんくしょん!

HB- 特化ザシアンの巨獣斬+電光石火を大体耐え

A- +3じゃれつくでHBサンダーを68.7%の乱数1発

S- ミラー意識、最速エースバーン+3

構築経緯に記載した通り、イベルタルに強いことを評価しての採用。最初はかなりSを落としたほぼA特化の調整を使っていたが、数回最速珠エースバーンに何もできず落とされたこと、巨獣斬+電光石火で落とせるザシアンが環境に存在しないことから、最低限のAと耐久を確保したうえでできる限りSを伸ばす調整に変更した。

技構成は、巨獣斬は当然確定として、ザシアンに対してHBサンダーを投げて静電気運ゲを仕掛けてくるプレイヤーがあまりにも多かった(そしてめちゃくちゃ麻痺して負けた)ので、交代読みで押して静電気の試行回数を減らすことができる剣の舞の採用を決めた。それに伴ってサンダーへの打点はじゃれつくとした(氷の牙よりもわずかに威力が高いため、剣の舞後の乱数が20%ほど変わる)。最後の技はこちらのラキルギアを崩そうとしてくるスカーフバドレックスをワンパンするために噛み砕くとしたが、終盤は襷バドレックスがあまりにも多く、巨獣斬でよかった場面も多かったので諸説。ただ最終日には謎にシャンデラドータクンに刺さったり、剣の舞後に日食ネクロズマを押していけたり、ブーツヌケニンを倒したりと地味に役立ったので、使用感は悪くはなかった。

 

ルギア@食べ残し

 

ルギア@たべのこし(マルチスケイル・ずぶとい)

213(252)-×( )-198(236)-110( )-174( )-133(20)

エアスラッシュ/でんじは/ふきとばし/じこさいせい

ぽけっとふぁんくしょん!

HB- ほぼ特化

S- 準速80族抜き

先駆者の記事に散々書いてあるとは思うが、マルチスケイル込みでの耐久が異常。持ち物はゴツゴツメットもありかと思うが、相手のHPを削っておきたい場面よりも砂や霰でマルチスケイルが潰れるのを防いでおきたい場面の方が多かったので、食べ残しの方が強いと考えている。

ルギアラキメタモンの並びを見て挑発持ちのポケモンで何とかしようとしてくるプレイヤーが一定数いたので、ノーウェポンルギアのテンプレ構成から身代わりを抜いて、攻撃技のエアスラッシュを持たせた。ルギア単体でも相手を削ることが可能になったので非常に使い勝手がよく、ザシルギアラッキーのような選出をしてもDMを比較的強く使うことが出来たり、ダイジェットによって上から行動できる範囲を広げたりなど、柔軟なプレイングができるようになった。

また確率は絡むが、ゴチルゼルにキャッチされても何とかできるため、ゴチルゼル入りの構築にも選出をためらわずに済むのが非常に偉い。電磁波→エアスラで怯みを押し付けながらゴチルゼルを削り、挑発が切れたタイミングで吹き飛ばしを選択することでゴチルゼルが痺れた際に吹き飛ばすことが出来る。一度カゴの実を使わせた後はゴチルゼル側が体力を回復するには素眠りをする必要があるので確実に吹き飛ばせるし、そもそも悪巧みがないゴチルゼルのアシストパワーは最大まで積んでもルギアに全然入らないので、一見すると怪しく見えるかもしれないが、ルギアに対してゴチルゼルを合わせられてもほとんど負けなかった(一度こちらのルギアにも電磁波が入っていた&吹き飛ばしのタイミングでゴチルゼルが一度も麻痺せずにエアスラッシュのPPが枯れて負けた)。

 

ガマゲロゲ@命の珠

 

ガマゲロゲ@いのちのたま(すいすい・いじっぱり)

180( )-161(252)-95( )-×( )-96(4)-126(252)

アクアブレイク/じしん/パワーウィップステルスロック

ぽけっとふぁんくしょん!

AS特化、ダウンロード調整でB<D

無難な技構成なのであまり語ることもないが、ザシアンを見て出てくるヌオーやラグラージをワンパンできたり、ルギアやラッキーを倒すために出てくる珠カイオーガをザシアンで削った後に一方的に縛れたりと、この構築の珠アタッカーとしてはかなり噛み合っていたと感じる。

ルギアやラッキーを崩すためにDMを切ってきた大体の相手に対しては後発DMから強く動かすことが出来るので、ザシアン+メタモンと合わせて対面選出をする場合以外は、なるべくサイクルに介入させず死に出しで後発DMを切ることを意識していた。ダイウォール媒体の変化技は、ラッキーを選出しなくてもルギアの性能を活かせるように、毒毒ではなくステルスロックとした。

 

ヒードラン@風船

 

ヒードラン@ふうせん(もらいび・ひかえめ)

191(196)-×( )-126( )-189(172)-126( )-115(140)

マグマストーム/だいちのちから/げんしのちから/ちょうはつ

ぽけっとふぁんくしょん!

H- 16n-1でなるべく高く

C- ザシアンをコピーしたメタモンマグマストームで確定1発、H振りホウオウを原始の力で69.9%の乱数2発

S- 遅いホウオウ抜き

今回の構築のMVP。構築経緯で記載した他5体で重い部分を全て解決してくれた神ポケモン

重いカバルドン展開に強くするため、本構築では持ち物は風船で確定。カバルドンは一時期全然見なかったので切ろうかとすら思っていたが、終盤の上位帯では本当に多かったので、S32環境では対策必須だったと感じる。とはいえ風船ヒードランを見たら挑発を警戒しないプレイヤーは存在せず、挑発読みで交換されるとせっかく出し勝ちしても不利展開になることもあるため、相手の裏次第ではカバルドン対面で挑発ではなく攻撃技を打つプレイングをすることもあったので、安定した対策枠とは言い難いかもしれない。

技構成は耐久ポケモンを倒すためのマグスト+挑発、ムゲンダイナへの打点としての大地の力、ホウオウへの打点としての原始の力。原始の力はほとんど警戒されることがなく、ホウオウ絡みのサイクルを何度も崩すことが出来た。体感珠以外で地震を持っているホウオウがほとんどいなかったため、基本的にホウオウには有利と考えて選出していたが、地震を持っていると風船が割れた後は有利不利の関係が逆転して辛かった。

このポケモンをDMさせる展開も稀にあったが、持ち前の火力と耐久のおかげでDMしても強かったので立ち回りの幅も広げやすく、マグストの命中率以外は最強のポケモンだった。

 

ラッキー@進化の輝石

 

ラッキー@しんかのきせき(しぜんかいふく・のんき)

327(12)-×( )-62(252)-×( )-156(244)-49( )

タマゴうみ/うたう/あまえる/ステルスロック

ぽけっとふぁんくしょん!

BDほぼ振り切り、余りH

流行りのノーウェポン型。地球投げを抜くなんてありえないと以前までは考えていたが、あまりに流行っているので使ってみたところ、確かに地球投げがなくても何とかなる対戦が多いということを実感して驚いた(もちろん地球投げが欲しい試合もあったが)。

技構成はテンプレ通りだが、環境にこの技構成ばかりであることから強くメタられており、現環境でこのポケモンを使うにはそのことを意識した構築、選出、プレイングが必要であると感じた。

例えばS32の終盤は黒バドレックスに襷悪巧みor挑発型が増えていたり、カイオーガに珠や食べ残しの瞑想型が増えていたりと、ラッキーから崩されてしまうケースがかなり多かったように思う。そのため特殊の禁止伝説ポケモン入りの構築にもラッキーを絡めない選出およびプレイングで何とかできないかということを最優先で考え、どうしても必要な時以外はラッキーを選出しないように心がけていた。

しかしながら、結局ラッキーの物理・特殊両面での超耐久、交換だけでの状態異常リセット、ステロ・歌う・甘えるでの起点作成能力は他のポケモンでは替えが効かないので、ここまで流行るのも納得の性能と技構成ではある。

 

メタモン@拘りスカーフ

 

メタモンこだわりスカーフ(かわりもの・ようき)

155(252)-68( )-69(4)-×( )-68( )-110(252)

へんしん///

ぽけっとふぁんくしょん!

HS特化、余りB

ルギアラッキーを突破してくる超火力ポケモンへの切り返し、対面選出の駒としての採用。別の構築で襷メタモンを使ってみたこともあったが、常に同速勝負になる安定性の低さが弱いと感じたので、持ち物は確実に相手の上を取れるスカーフ一択。

このポケモンがいるだけで相手(特にバドザシなどの構築)はメタモンで全抜きされないような選出を強いられるので、見えていない相手の裏を予測しやすい点も強かったが、終盤の上位帯でもメタモンで崩壊している選出をされることも稀にあったので、選出択を生みやすいポケモンだとは感じた。

ちなみに調整は「メタモンを最速にすることで初手投げした際に相手のポケモンのスカーフ判定ができる」とどこかの記事で拝見したので最速HSを真似してみたが、そもそもメタモンを初手投げすることが一回もなかったので、一度も役に立たないまま終わってしまった。

 

【選出】

禁止伝説の組み合わせが同じでも取り巻きが微妙に異なることが多いので、この系統の構築にはこの選出、のような固定化はしていなかった。

それを前提に記載すると、多かった選出は以下の3パターンだが、相手の構築に応じてこれ以外の選出も柔軟にした。

ルギア+ラッキーのサイクルを崩す力が乏しそうな相手にはこの選出。エースはこの3体から相手の構築に一番通っていそうに見えるポケモンを選択。ザシアンを選出した際はルギアしかDMを強く切れないので、ルギアにDMを切って有利展開に持ち込めないかを意識しながら立ち回る。

上記のサイクル選出だと勝てないと感じた際の対面選出。初手はザシアンで雑に荒らしに行くか、ガマゲロゲでDMを切って数的有利を取りに行く。

個人的に一番パワーが高いと感じていた選出。ルギアで相手のDMをいなしたり電磁波を撒いたりして盤面を整え、ザシアンかもう一体のポケモンを通すことを狙う。

 

【感想】

今期は仕事・家事以外で家にいる時間のほとんどはポケモンをしていた気がするので、メインロムとサブロム合わせたらかなりの対戦数(500戦以上)になりました。これで結果が微妙だったらすごく悲しかったと思うので、なんとか最終2桁とレート2000を達成できてよかったです。

8月以降は色々とリアルが忙しくなったり、空き時間も9月発売のスプラトゥーン3をやるつもりだったりするので、剣盾のランクマッチに本気で潜るのが今期で最後だったのかなと思うと、少し寂しい気持ちです。

結局S3での最終5位以降、2度目の最終1桁を取ることが出来なかったのが心残りですが、最近は以前より仕事も忙しくなり、なかなかそこまでの時間と気力が確保できていなかったので仕方ないかなとも思っています。SVが発売したらまたランクマッチはやるつもりではいるので、9世代でまた結果を残せるように頑張りたいです。

まあもしかしたら、最後の禁伝環境や幻環境でどうしてもやりたくなって、こっそりやっているかもしれませんが…笑

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【最終2011 / 54位】お祈りオーガジガルデ【剣盾S30使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

S30にて最終54位という結果だったので、簡単に構築記事を書きます。

構築名はよく相手が痺れて動けないことを祈っていたことに由来しています。

最終日の前半と後半でオーロンゲとミミッキュの持ち物を変えたので、気が向いて消すタイミングまではレンタルパーティも2つ残しておきます。

撤退時(2022/6/1 8:45ごろ)

以下常体。

 

【構築経緯】

数か月ぶりのランクマッチだったので、なるべくストレスを感じないために「運負けよりも運勝ちを増やす」ことをコンセプトとして、上振れ要素の最たるものである麻痺を用いたジガルデ軸の構築を組むことにした。

もう一つの禁止伝説枠に最初はザシアンを使ってみたが、この組み合わせが手になじまずうまく扱えなかったので、カバルドンやヌオーなどジガザシで面倒に感じた地面枠に圧倒的有利を取れるカイオーガを選択した。

この2体を軸として残りはかなり試行錯誤となったが、まずは黒バドレックスに受け出し可能な悪タイプが必要と感じたため、上から電磁波や両壁でジガルデのサポートをできることを評価してオーロンゲを採用。

ここまでの3体だとゼルネアス、ムゲンダイナ、ディアルガ、ホワイトキュレム等環境に一定数存在する特殊の禁止伝説絡みの構築にサイクル負けするため、これら広い範囲を一任出来て電磁波も撒けるラッキーを採用。

次にオーロンゲの壁展開をしていくうえで強力な積みアタッカーが欲しくなったので、ここまでで重いゼクロムに有利で、一度積んでしまえばなかなか止まらない命の珠ランドロスを採用。

最後にポリナット等の低速サイクルへ全体的に削りを入れられること、化けの皮を盾に幅広いポケモンに電磁波を撒けること等を評価してメンヘラミミッキュを採用して完成とした。

 

【個体紹介】

カイオーガ@拘りスカーフ

 

カイオーガこだわりスカーフあめふらし・おくびょう)

175( )-×( )-111(4)-202(252)-160( )-156(252)

しおふき/ねっとう/かみなり/れいとうビーム

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CS特化、余りB

ジガルデの相棒。DMを切らなくてもザシアンに対面で勝てることを評価してスカーフでの採用。構築の並び的にチョッキか瞑想型で予想されることが多かったのか、上位の方でもスカーフカイオーガがかなり重い選出をされることが多々あった。流石にトップメタなだけあって対策も厚いが、このポケモンが構築にいるだけで鬱陶しいカバルドンやヌオーが出てきにくいのが一番の評価ポイント。最初は電磁波を採用して冷凍ビームか雷を切って運用しており、それはそれでダイウォール媒体になったりして強かったが、結局どちらの技も必要な場面が多かったので無難な技構成に落ち着いた。

 

ジガルデ@食べ残し

 

ジガルデ@たべのこし(スワームチェンジ・しんちょう)

213(236)-120( )-141( )-×( )-144(124)-134(148)

サウザンアロー/とぐろをまく/みがわり/へびにらみ

ぽけっとふぁんくしょん!

HD - DL調整でB<D

S - 準速80族抜き、ミラー意識でなるべく高く

本構築の軸。調整も技構成も普通と思うが、ジガルデミラーで有利を取るためにSはテンプレより少し伸ばした。一度有利対面を作れば麻痺による無限の勝ち筋が生まれるのでまさに運勝ちの象徴であったが、プレイングをきちんとすれば順当に要塞化して勝てるところも非常に強い。特に壁化での制圧力がすさまじく、対策枠を設けていない構築にはオーロンゲ+ジガルデの選出が非常に強力だった。逆に明確な対策枠(エルフーン、ドラパルト等)がいる構築ではほぼ必ず選出されてくるので、カイオーガと同じく選出画面で圧力が高いのも魅力的なポイント。パーフェクトフォルムになるとSが下がるのだけは本当にやめてほしいところ。GW中にダイマックスアドベンチャーで色違いをゲットできてかなりテンションが上がったので、今期はジガルデと添い遂げることを決めていたが、何度も窮地を救ってくれた最高のポケモンだった。ありがとう。

 

オーロンゲ@光の粘土⇔ゴツゴツメット

 

オーロンゲ@ひかりのねんど(いたずらごころ・わんぱく)

201(244)-140( )-128(252)-×( )-97(12)-80( )

イカサマ/でんじは/ひかりのかべ/リフレクター

ぽけっとふぁんくしょん!

ほぼHB特化、余りD

ジガルデの相棒②。上からの電磁波と壁による耐久上昇がジガルデと相性抜群で、この組み合わせがとても強かった。挑発を入れるスペースがないため、攻撃技は少しでも起点を回避するためのイカサマ。ゴツゴツメットに関しては、水ウーラオスが重いので水流連打を打たせて大きく削ったり、H振りザシアンをゴツメダメ2回でジガルデの+1サウザンアロー圏内に入れることができたり(=ザシアンの突破に必要なとぐろの回数が減る・DMを切る必要がなくなる)とこれはこれで強かったが、実際最終日は壁ターンの長さに救われる試合も多かったので、たぶん無難に光の粘土でいい。

 

霊獣ランドロス@命の珠

 

ランドロス霊@いのちのたま(いかく・ようき)

165(4)-197(252)-110( )-×( )-100( )-157(252)

じしん/そらをとぶストーンエッジつるぎのまい

ぽけっとふぁんくしょん!

AS特化、余りH

一度剣の舞を積んでしまえば禁止伝説でもなかなか止まらない点、重いゼクロムに強い点、(氷の牙がなければ)ザシアンに対面勝てる点、ヌオーの後出しを許さない点を評価しての採用。受け出してくるHBポリゴン2なども剣の舞を押せていればDM択にできたり、壁+ダイアースで相手の氷技を耐えて突破できたりと、数々の構築を破壊してくれたので最強だった。第3の禁止伝説枠と言っても過言ではない。

 

ミミッキュ@光の粉⇔ジャポの実

 

ミミッキュ@ひかりのこな(ばけのかわ・おくびょう)

131(4)-×( )-132(252)-×( )-125( )-162(252)

でんじは/のろい/いたみわけ/みがわり

ぽけっとふぁんくしょん!

BS特化、余りH

幅広い範囲に電磁波を撒けること、低速サイクルに対し何かしら負荷がかけられること、オーガジガルデで全く打点のないヌケニンを倒せること、やどみがに嵌められると辛いエルフーンを一度流せることを求めていたので、当初はザシアンに後投げから電磁波やステロを撒けるヨプの実ナットレイを使っていた。しかし終盤に何度か炎の牙ザシアンと当たったり、ナットレイに後出しされてきた炎タイプのポケモンに安定した引き先がおらず大した仕事ができなかったりと限界を感じたので、立ち回りは少し変える必要があるもののほぼ条件を満たしているメンヘラミミッキュを最終日に使ってみることにした。

ポルターガイストや影打ちを打ってくるヌケニンを倒すためジャポの実で採用していたが、終盤の環境ではホウオウやイベルタルが流行っていたからかヌケニンは最終日一匹も見なかったので、最後の数試合だけ上振れ目的で光の粉に変更した。光の粉は弱いと思うが、この型のミミッキュでこれ以上に持たせて強いと思える持ち物も思いつかなかったので、強い持ち物があればどなたかぜひ教えていただきたい。ちなみに20チャレの最後の試合では一度命中100の技をよけて勝利に貢献してくれたので、弱いとは言いつつ感謝している。この枠を変えればもっといい構築になりそう。

 

ラッキー@進化の輝石

 

ラッキー@しんかのきせき(しぜんかいふく・ずぶとい)

325( )-×( )-62(252)-×( )-142(132)-86(124)

ちきゅうなげ/タマゴうみ/めいそう/でんじは

ぽけっとふぁんくしょん!

B- 特化

D- 余り

S- 麻痺した準速エースバーン抜き

そこそこSに振ったラッキー。電磁波を採用しているので、そこに受け出してきた高火力物理ポケモンの襷を地球投げでつぶしたり、卵産みでの痺れ待ちをする範囲が広がったりするため恩恵が大きい。最後の技枠は相手から見えづらいゼルネアスの対策として瞑想を採用したが、その前まではほとんど負けていたゼルネアス軸に対してある程度勝率を稼げるようになった(相手のプレイングや急所次第で普通に負けてはいたが)ので、これは大正解だった。

 

【選出】

相手の禁止伝説ごとにある程度決まった選出をしていたが、長くなるので割愛。

一番多かった&強かった選出はオーガロンゲジガルデ。

 

【感想】

今回のシーズンで初めて禁止伝説2体の環境に触れましたが、思っていたよりはサイクル環境で楽しかったと同時に、パワーの高いポケモンが多すぎてマッチングと選出の噛み合いの比重がさらに大きくなったとは感じました。やっぱり私は禁止伝説なしの環境の方が好みです。

最近も仕事とポケモンの両立はなかなか大変ですが、また時間が取れそうなタイミングがあれば一桁目指して潜っていきたいです。

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