【最終2123 / 65位】Double Fissure【剣盾S6使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

S6で最終65位を達成したので、記録としての記事になります。重いポケモンも多く、自分としてはあまり納得のいく完成度の構築ではないので、参考程度に見ていただければ幸いです。

構築名は「地割れ(英語名:Fissure)」を珍しく採用しているポケモンが二体いることから命名しました。運ゲー構築ですね…笑。

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撤退時の順位:最終日8:15ごろ

 以下常体。

 

【構築経緯】

前期の記事を読んでいて使ってみたいと思った、光の粘土ラプラス+アッキの実ミミッキュの並びから構築を組み始めた。まずは対面構築的な襷枠としてホルードを採用。自分はガチガチの対面構築は使えないと思ったため、サイクルパーツとしてラプラスカビゴン対面の引き先として安定するラムの実カバルドンを採用。次にカバルドンと二体でサイクルができる枠として、相手のロトムアシレーヌトゲキッスなどの特殊ポケモンと打ち合えるチョッキミトムを採用。最後はここまでの並びで崩すのが面倒だと感じたアシレナット、アマガピクシーなどの並びや、重めなカットロトムに強いダストシュートエースバーンを採用して構築が完成した。…はずだったのだが、①アシレナットと思った以上に当たらなかった、②もうほとんど環境にいないと思っていた初手の弱点保険ドラパルトにイージーウィンされるケースが目についた、③不意打ちを採用してもドラパルトに対して身代わりや竜の舞との不利択を迫られる、などの理由から泣く泣くエースバーンを解雇。急きょ弱点保険ドラパルトを採用してみたが、こちらの方が強いと感じ最後まで使った。

 

【個体紹介】

ラプラス@光の粘土

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控えめ 205-94-121(164)-150(252)-115-92(92)

B- CSに振った余り

C- 特化

S- 大体のHBアーマーガア抜き

構築の軸①。光の粘土以外だと思った以上にすぐオーロラベールが終わってしまうので、アッキミミッキュと組み合わせるならこの持ち物で確定と感じる。火力がないのでCは特化。当初は準速にしていたが、相手のラプラスアシレーヌの上を取っていてほしい場面よりも物理技を耐えてほしい場面の方が圧倒的に多いことに気づき、Sを削ってBに回した。技構成は一貫性が高いフリドラと、水タイプへのDM時の打点かつ追加効果が強力な雷は確定。水技はDM時の威力アップに加え、DM後に雨下で強力な打点となるドロポンを採用。命中不安ゆえにドロポン外しで負けの試合も多々あったが、当てれば最強なので最後までドロポンで通した。最後の枠は受けポケモンを破壊する一撃技として地割れを採用。飛行タイプはラプラスには基本受け出されない、またセンリツの火力不足も気にならなかったので、絶対零度でないために困った場面は特になかった。むしろダイアースが打てることで、ラプラス同士の打ち合いに有利になる、(数は少ないが)ストリンダーに対する強烈な打点となる、などのメリットがあり採用価値が高いと感じた。

 

ミミッキュ@アッキの実

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意地っ張り 159(228)-140(140)-110(76)-×-126(4)-124(60)

H- 16n-1で最大

A- 余り

B- 皮ダメ込みかつアッキ未発動の状態で、A4振りカビゴンのヘビーボンバー確定耐え

D- 端数

S- ミラー意識兼、最速60族・準速70族抜き

構築の軸②。ラプラスとセットでの選出を想定していたが、壁がなくてもそこそこの耐久があるため選出しやすかった。今期中盤から大流行していたため、ミラーが多く発生する、また上位は絶対にテンプレアッキミミッキュ抜き調整のポケモンを生み出してくると考え、Sを124まで伸ばした。相手とのアッキミミッキュミラーで素早さが負けたことは1度しかなく(この時は相手がどれだけ振っていたのか気になった)、Sが足りなくて負けたと感じることもあまりなかったので、この調整は功を奏していたと思う。大流行も納得な強いポケモンだった。

 

ホルード@気合いの襷

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意地っ張り 161(4)-118(252)-97-×-97-130(252)

H- 端数

AS- 特化

襷枠。今期初めてこのポケモンを使ったが、想像以上に火力がエグくて驚いた。最速にするよりも火力が上がるメリットの方が大きいと感じたため意地AS特化。技構成はかなり色々試したが、メインウェポンの地震、対面性能が上がる電光石火、ギャラドスやアーマーガアに対して刺さる雷パンチまでは入れ得と感じた。最後の枠は剣の舞や馬鹿力も強かったが、初手でミミッキュに対面した際に安定することや後続のサポートにもつながることから岩石封じとした。有利対面ができれば圧倒的な火力で負荷をかけていけるので、頼りになるポケモンだった。

 

カバルドン@ラムの実

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腕白 215(252)-132-187(252)-×-92-68(4)

HB- 特化

S- 端数、ミラー意識

ラプラスやドラパルトがカビゴンを強烈に呼ぶので、その引き先になれるサイクルパーツとして採用した。特殊ポケモンラプラスか後述のミトムで相手をしてもらうので、ドリュウズバンギラスなどの有利な物理ポケモンにしっかりと役割を持てるようHB特化。ラムの実を持たせることでカビゴンブラッキーを始めとする欠伸を撒いてくるポケモンに対し、非常に安定した受け出しが可能。相手からは考慮されづらいため、欠伸の入ったカバルドンが引いてくると考えて動くところに地震・欠伸・ステロを刺して、有利サイクルに持ち込めることが多かった。役割上地震ステロ欠伸までは確定で、最後は相手の耐久ポケモンを予想外の角度から崩しに行ける地割れを採用してみたところ、非常に強かったので最後まで使った。「ラス1カバルドンvsナットレイなどの遂行速度の遅いポケモン」の展開に持ち込めば勝てると油断している相手や、欠伸で眠らされた後悠長に眠りターンを稼ごうとしてくるカビゴンを何度も地割れでわからせてきた。ラムの実や欠伸と組み合わせることで地割れの試行回数を稼ぐことができる、また単純にステロ欠伸で負荷をかける動きもできるため、受け系統の構築を相手にする際も重宝した。

 

ウォッシュロトム@突撃チョッキ

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控えめ 157(252)-×-128(4)-150(92)-136(68)-118(92)

H- 最大

B- 端数

C- 余り

D- 特化キッスのダイフェアリー確定3発、特化アシレーヌエナジーボール確定3発

S- 4振りミミッキュ抜き、遅いロトム抜き

カバルドンが圧倒的に不利を取るトゲキッスアシレーヌロトムラプラスなどの特殊ポケモン全般と打ち合える枠として採用した。とにかく広い範囲の特殊ポケモンと打ち合いたかったので、持ち物は突撃チョッキ。環境に一番多いのがHBオボンなので、それを見越してか竜星群やシャドボを打ってくるドラパルトにも比較的強く出られるのがよかった。電気技は放電だとカバルドンの欠伸展開を阻害しかねないため10万ボルト。悪の波動はイカサマと入れ替えて使用していたが、一長一短なのでどちらがよいのかは好みな気がする。イカサマはロトムを起点にしようとする竜舞ドラパルトやオノノクス、太鼓カビなどを咎められるのは強いが、偶発的に鬼火をもらった際に弱体化するのと、ダイアークが物理技になるので弱すぎるのが難点。

 

ドラパルト@弱点保険

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陽気 193(236)-162(172)-95-108-95-192(100)

H- 16n+1(残飯個体からの流用のため)

A- 余り

S- 最速インテレオン抜き抜き抜き(ぶっちゃけ育成時になぜこのSラインにしたのか覚えていないので後付けです…)

最終日の途中までダストシュートエースバーンだった枠。エースバーンも強かったのだが、ドラパルトに対して隙を見せすぎるため、弱点保険で無理矢理張り合えるドラパルトに変更した。考察不足のせいでこの枠が最後あまりにも適当過ぎたのが、この構築に納得がいっていない最大の原因。最終日に新規育成や調整をする気力がなく、昔に残飯竜舞で使っていた個体を適当に流用した。とはいえ出した試合は非常に活躍してくれたので、結果的にはこの変更のおかげで2桁が達成できたのだと思う。環境のドラパルトの特性はすり抜けばかりであり、ドラパルトの前で身代わりを張る・残すプレイヤーはいないので、威嚇ギャラドスガオガエンに強めなクリアボディで採用した。技はメインウェポンのドラゴンアロー・ゴーストダイブナットレイアイアントへの打点となる大文字までは確定。空を飛ぶと鋼の翼は迷ったが、(元々この個体がSに結構振っていたので)Sを上げる恩恵がそこまでないと思い鋼の翼を採用した。B上昇によりミミッキュのダイフェアリーを耐えて勝った試合があったので、鋼の翼を採用してよかった。

 

【選出】

基本選出は以下の3パターンだが、相手の構築に応じて柔軟に選出した。

1. ラプラス or ドラパルト + ミミッキュホルード

対面選出。初手DMするか、ホルードでまず一体対面処理を狙うかは相手の構築次第。

2. カバルドンミトム + DMエース

カバルドンとミトムでサイクルを回して疲弊させてエースを通す。エースにラプラスを選出している場合は、センリツで壁を貼った後にカバルドンかミトムで詰める展開も視野に入れて動く。

3. ラプラス + カバルドン + ホルード

対受け構築。ホルードの範囲と高火力の押しつけ、カバルドンのステロ欠伸展開、ラプラスカバルドンの地割れなどを駆使して崩す。

 

【重いポケモン

・ピクシー…自分で構築を組むとなぜかいつも勝手に重くなるポケモン。ピクシー対策にエースバーンを入れていたのだが、ドラパルトに変えたことで重くなってしまった。今期はアマガピクシードヒド+攻め駒みたいのが流行っていたので、よくラプラスの地割れで運ゲーをしかけていた。

カットロトム…終盤地味に多かった気がする。まともに打ち合えるのがドラパルトしかいない。ボルチェンで一方的にサイクルを回されて辛かった。

ヒヒダルマ…対面に通る技を打つのか裏に通る技を打つのか、結局全ターン択みたいになっているのがつらい。初手でドラパルトと対面したときも、素直に氷柱落としか、とんぼ返りで一回様子見をするのか、スカーフ警戒で素引きなのかが人によって違うので、かみ合いゲーになってしまっていた。

オノノクス…竜の舞を積まれると止まらないので、起点を作られないように選出やプレイングを心がけたが、壁下で強引に積まれたりラム持ちだったりするとどうしようもないことが多い。

・ドラパルト…型次第。強すぎる。

 

【感想】

今期は結構な時間をポケモンに費やした気がするので、2桁で終われてほっとしています。構築の完成度があまり高くないと感じていたのでこれ以上を狙うのは正直厳しかったと思いますが、またいつか自信のある構築を作って最終1桁をとりに行きたいです。

また今期からポケモンHOMEでレートが見られるようになったのはとても嬉しいのですが、切断バグの方も早く修正されるといいなあと思います。

記事や構築のことで何かあれば、Twitterによろしくお願いします。

ピッツ (@adptwgjmg) | Twitter

ここまで閲覧していただきありがとうございました。

【最終2122 / 84位】よくいるドラパミミカビキッススタン【剣盾S4使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

前期に引き続き、S4でも最終84位と良い結果を残すことができたので、今期も記事を書こうと思います。

前期の並びからヒヒダルマをドラパルトに変更しただけなので、自分としてはあまり目新しさはないですが、技構成や持ち物は環境に合わせて変更しています。

よろしければ前期の記事も併せて読んでいただけると嬉しいです。

pitspoke.hatenablog.com

追記:PokemonHOMEでレートが見れるようになったためタイトルに追記しました。

以下常体。

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撤退時(8:45頃)

 

【構築経緯】

今期はキョダイラプラスアシレーヌガオガエン、Aキュウコンなどの新ポケモンが解禁されたため、中盤まで前期とは全く違う新しい構築を試してみたが、なかなか思うように勝てなかった。そのため使い慣れている前期の構築の並びをベースとして考え直した。ほとんどのポケモンは続投して問題ないと判断したが、唯一襷ヒヒダルマについては、並びが全く同じだと型の一点読みをされる可能性があること、襷ホルードや襷ギルガルドの増加から環境的にも逆風と感じたことから解雇。代わりの襷枠としては、型が豊富過ぎるため襷が読まれづらいドラパルトを試したところ、しっくりきたのでそのまま採用。結果的に今期流行していたドラパミミカビキッス@2という構成になった。各ポケモンの技構成や持ち物は、ランクマッチに潜って使用感を探りながら変更していった。

 

【個体紹介】

ドラパルト@気合いの襷

無邪気 CS252, A4

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本構築の襷枠でMVP。技構成は最高打点の竜星群、命中安定のシャドーボール、先制技の不意打ち、後続の負荷を減らせる鬼火。鬼火の枠は電磁波もありかもしれない。今期は鬼火祟り目か竜舞のドラパルトが流行していたので、それらを前提に動いてくれる人が多かった印象。物理型ではなく特殊型の理由は、①物理型だとタイプ一致技であるゴーストダイブの1ターンのタイムラグが個人的に気になる、②特殊型にすることで不意打ちが警戒されづらい、③鬼火や威嚇でパワーダウンしない、の3点。特に②のメリットが大きかったように感じ、初手で誘いやすい襷ギルガルドヒヒダルマなど一撃で倒せないポケモンに対し、2ターン目の不意打ちを警戒されることがほとんどなかった。HPが1でも残っていれば何かしら仕事ができるので、体力が削れた後もなるべく残しておくことを意識した。非常に使い勝手がよく体感8割くらい選出していたが、メインウェポンの竜星群が命中不安なのが唯一弱いと感じた。

 

ミミッキュ@ラムの実

陽気 H4, AS252

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少し変わった型のミミッキュ。ストッパー・エースとして汎用性を落とさないため、技構成はじゃれつく影打ち剣の舞までは確定。最後の枠はラプラスナットレイカビゴンガオガエンなどに対する命中安定の有効打になり、かつ体力回復もできるドレインパンチとした。ダイナックルでAを上げながら殴ることができるため、ダイマックスが切れた後の影打ちの火力が上がるのが地味に良い。持ち物は鬼火ドラパルト、欠伸カビゴン、電磁波ミミッキュなどへのメタとしてラムの実を採用。ダイフェアリーを打てば状態異常はもちろん防げるが、逆に言えばその動きはダイマックスを無理矢理でも切る必要があり、また欠伸の場合はダイフェアリー読みダイウォールで眠ってしまうリスクもある。「ミミッキュダイマックスを切らなくても状態異常を防げる」という状況は、後続にダイマックスを温存でき、また相手から見えない安定択・勝ち筋を生むことができたため、非常に強力だった。

 

トゲキッス@命の珠

控えめ H4, CS252

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前期と全く同じ珠キッス。相変わらず原始の力が読まれないので強かった。殻を破ってくるパルシェン、有利対面だと思い居座ってくるヒートロトムダイマックスを切ってくるリザードンなどを吹き飛ばすのが最高に気持ちいい。今期を通してダイロックを打ってくるトゲキッスには1回しか当たらなかったが、本当にめちゃくちゃ強いのでもう少し増えてもいいと思う。準速で使っていたが、相手のトゲキッスホルードの上を取りたい場面で抜かれていたことが何度かあったので、最速でもいいかもしれない。ピクシーが重すぎたので強運ピントレンズ型も今期初めて試してみたが、肝心なところで急所に当ててくれないので、安定して火力を出せる珠の方が自分には合っていた。

 

アーマーガア@弱点保険

陽気 H60,A188,B4,D4,S252

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テンプレのアーマーガア。最近は一周回って鉄壁ボディプレス型が多い気がするが、個人的にはアタッカー型の方が扱いやすくて好き。この枠に他のエースを入れることも考えてみたが、他の5体で重くなるアーマーガアやドリュウズなどに対し強く、かつ汎用性もあるポケモンとしては、替えが効かない存在だと思った。調整と技構成は前期と全く同じで、持ち物はミミッキュがラムの実を持っていたので弱点保険にした。無難に強く、弱点保険が発動したおかげで勝った試合もあったが、ビルドアップを見せた時点で弱点保険を警戒する立ち回りをされることが多いのが難点。また前期はラムの実を持たせたこのポケモンで受け構築を崩していたので、受け構築に対する勝率が下がってしまった。とはいえ今期は一撃技が飛び交いまくっていたせいできつかったのか、受け構築に当たることも少なかったので大きな影響はなかった。出せる構築を見極めて出す必要はあるが、出せば活躍してくれたので満足。

 

ナットレイ@オボンの実

呑気(S0個体) HB252,D4

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無難に強く、特に語ることがあまりない。前期と同じ個体だが、持ち物だけ珠ギャラのダイジェットを2耐えできるようにオボンの実に変えた。これを意識しないのならば絶対に混乱実の方が強いが、ギャラドスに受け出す状況がよくあるため変えられなかった。広い範囲で役割を持てるため、パーティの補完としてとても優秀で選出しやすかった。今期よく見た鉄壁ボディプレスナットレイに対して無力だが、ボディプレス読みでトゲキッスを合わせられれば問題ないためそこまで気にならなかった。

 

カビゴン@食べ残し

慎重 H172, A4, B252, D60, S20

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残飯カビゴン。前期はS4振りだったが、上位の構築記事を読んでいたら12振りのカビゴンを見かけたため、相手のカビゴンの上を取ることを最重視して20振りまで伸ばした。技構成は空元気、欠伸まで確定。ヒヒダルマをドラパルトと入れ替えたことでトゲキッスの被選出率が上がったので、抗うためにヘビーボンバーを採用。最後の枠は無難に守るにしていたが、構築単位で重すぎる天然アッキピクシーが無視できない数上位に存在したため、無理矢理突破するため地割れに変更した。副産物として、欠伸やドラパルトの鬼火で相手のカビゴンを状態異常にし、地割れの試行回数を稼いで倒すという処理ルートができたのもよかった。その反面守るがないと相手のダイマックスターン枯らしや体力管理が少し難しくなったので、デメリットも感じた。結局ダイフェアリーで欠伸も地割れも無効にしてくるのでピクシー入りには半分も勝てなかったが、絶対に勝てない相手にある程度の勝率を期待することができるようになったため、変更して正解だったとは思う。

 

【選出】

以下の3パターンのどれでいくかを考えて選出していた。

1.カビゴンナットレイトゲキッスorミミッキュorアーマーガア

前期の構築で軸としていた選出。カビゴンナットレイのステロ欠伸ループで相手のサイクルを疲弊させ、エースを通していく。前期はこのパターンでの選出が多かったが、今期はとにかく鬼火身代わりドラパルトやメンヘラミミッキュが多すぎたので、刺さる確信があるとき以外はなるべくこの選出をしないようにしていた。そのため体感1割くらいしかこの選出パターンはなかったと思う。刺されば本当に強く、ステロ欠伸ループをしているだけで降参されることもあった。

2.ドラパルト+カビゴンorナットレイトゲキッスorミミッキュorアーマーガア

今期一番多かった選出。先発性能が高くサイクルにも介入できるドラパルト、クッションとしてのカビゴンナットレイ、エース枠の構成。重いポケモンをドラパルトとクッションで削り、エースの圏内に入れることを意識して立ち回った。時にはクッションにダイマックスを切って相手のダイマックスを凌いで有利な展開にしたり、エースで相手のパーティを半壊させた後ドラパルトとクッションで詰めていったりと柔軟な動きができた。

3.ドラパルト+ミミッキュトゲキッス

対面的な選出。この3体はそれぞれのパワーが非常に高いので、押し切れると判断したときはこの選出が一番強いと信じて選出していた。初手はトゲキッスダイマックスを切って半壊させに行くか、ドラパルトでまず先発の1体を倒しに行くかの二択。ギルガルド入りの構築はギルガルド初手が多かったので、襷不意打ちドラパルトでカモっていた。

 

【重いポケモン

・ピクシー…前述した通り、このためだけにカビゴンに地割れを採用するほど無理だった。天然には誰も勝てないし、不意にくるマジガも普通に強いのでやめてほしい。前期はあまり見なかったので助かっていたが、今期は増えていてしんどかった。

アシレーヌカビゴンナットレイは基本有利だと思っていたのだが、渦潮滅び型やHB身代わり型のような変則的な型に当たると対応が後手に回り、苦しい展開を強いられることが多かった。

トゲキッス…普通の型ならまだ対応しやすいが、スカーフ・眼鏡が前期よりもさらに数を増しているように感じた。特に眼鏡は気軽にカビゴンを受け出すとあり得ないほど削られるので無理だった。

・アタッカーカバルドン…あまり数を見なかったので切っていた。持っている技も個体によって違うので対応しきれない。初手ナットレイがダイバーンで消し飛ばされて泣いた。たぶん全部負けた。

他にもいると思うが印象的なのは上記。

 

【感想】

前期の最終5位に続き今期も最終2桁と良い結果で終わることができたので、個人的には満足なシーズンでした。最終日には切断バグが大きな話題になり潜るのを少し躊躇しましたが、結果的には一回も切断されなかったので運が良かったです。(実は一回だけこのバグに該当する挙動を経験したのですが、なぜか1分後くらいに順位は反映されていたため、おそらく向こうがタイミングをミスったのではないかと思っています。)しかし勝っても順位が上がらないリスクに常におびえながらポケモンをやるのは嫌だったので、このバグが修正されるまでは真面目に対戦に取り組むことはないです。一刻も早く修正されることを願っています。また、同じ境遇の中最終日に潜り続けていた皆さん、お互い本当にお疲れ様でした。

記事や構築のことで何かあれば、Twitterによろしくお願いします。

ピッツ (@adptwgjmg) | Twitter

ここまで閲覧していただきありがとうございました。

【最終2211 / 5位】何より意表がつける襷ヒヒダルマスタン【剣盾S3使用構築】

はじめまして、ピッツと申します。

剣盾S3で最終5位という結果を残すことができたので、記念に構築記事を書こうと思います。

最終日には2桁後半から9戦して全勝、2:30ごろには瞬間一位も達成など、かなり自信のある構築なので、是非ご覧ください。

初の構築記事ということで至らぬ点はあると思いますが、ご了承ください。

追記:なぜか画像が消えていたため、再度アップロードしました。また、PokemonHOMEでレートが見れるようになったためタイトルに追記しました。

以下常体。

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最終日2:30ごろ、瞬間一位

 

【構築経緯】

以前から面白そうなので使いたいと思っていた、ダルマモードヒヒダルマから構築をスタート。剣盾で一番好きなポケモンであるアーマーガアも使いたいので確定。ヒヒダルマを襷で使うことから対面構築として戦える並びがほしかったので、無難に強いミミッキュと、最強ポケモンだと思っているトゲキッスを採用。ここまでだと対面的な選出しかできないが、どちらかというとサイクル戦が好きかつ得意だったので、残りの2枠はサイクルを回せるポケモンとし、対面的にもサイクル的にも選出できる構築を目指した。1枠目は欠伸を使えてクッションとして優秀かつ、ミミッキュと並べることでそれぞれの型の誤認も狙える厚い脂肪カビゴンを採用。最後の枠はここまでで重いギャラドス展開、トリルウオノラゴン展開を抑制できて、かつステルスロックカビゴンと合わせて欠伸ループができるナットレイを採用。並びとしてはこれで完成したが、潜りながら少しずつ構築を修正していった。

 

【個体紹介】

ヒヒダルマ@気合いの襷

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陽気 H4,AS252

本構築のコンセプトかつ地雷枠。襷で攻撃を無理やり一発耐えることで五里霧ヒヒダルマでは勝てないポケモンに勝てるので、使用感としては全く別のポケモンだった。

相手にとってはこだわりアイテムを持っているようにしか見えないポケモンのため襷が想定されず、初手で出会い頭を打ってくるアイアントに炎のパンチ、スカーフ大文字を打ってくるサザンに氷柱落としなど、返しの技で相手のポケモンをワンパンする瞬間が気持ちよかった。また技を打ち分けられることも相手からは見えないため、初手の様子見で守ってくるカビゴンナットレイに馬鹿力を見せて鉢巻を警戒させ、格闘技をすかせるポケモンが出てくるところに交換読みで他の技を打つ動きがよく通った。ダルマモードでSが上昇することにより、初手でダイマックスを切ってくる相手にも大抵2回動けるので、裏の圏内まで削るかつダイマターンも消費させる動きもできる。

ここまで書くととても強そうに見えるが、ミトムやドヒドイデトリトドンなど抜群をとれない高耐久の相手には火力不足で余裕で受けられるため、不利なポケモンが一体でも見えたら基本的には選出しないようにしていた。出せる相手を見極める必要はあるが、出した試合ではわりと活躍していたので、ダルマモードのヒヒダルマももっと使われてもいいと思う。

技はストーンエッジの枠だけ定まらず色々試したが、初手に来やすいヒトムやエースバーンへの打点として優秀なこの技で最終的には決定した。でも正直エッジあっても勝てるか微妙なのでこの枠は諸説。よく外すし。

 

ミミッキュ@リリバの実

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陽気 H4,AS252

使用率一位の便利ポケモンカビゴンと並べることでトリル型だと誤認させたかったが、どこまで効果があったのかは不明。

途中までじゃれ影ゴーストダイブ剣舞@呪いのお札で使っていたが、ゴーストダイブの1ターンのラグが微妙に不便に感じることがあったのと、構築単位で重いドサイドンや終盤よく見た耐久振りミトムを剣舞後にワンパンできる打点がほしかったため、ゴーストダイブを抜いてウッドハンマーを採用した。

持ち物は命の珠がよかったがトゲキッスに取られていたため、全人類がミミッキュに対して打ってくる鋼技を耐えられるようにリリバの実を持たせた。リリバを持ったからといって鋼タイプのポケモンには基本勝てないが、鋼タイプ以外のポケモンのサブウェポンとして採用されている鋼技を耐えて対面で勝てるようになったので、思いのほか役に立った。

 

トゲキッス@命の珠

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控えめ H4,CS252

最強ポケモン。正直このポケモンについて今更私が強さを語る意味はあまりない気がする。強運ピントレンズと迷ったが、確定急所ではないので運要素が強くなるのと、エアスラ怯みの勝ち筋があまりにも強力なので特性は天の恵み。

最初はSを落として耐久に振っていたが、耐久に厚くするよりトゲキッス同士の打ち合いで先制できる確率を上げたほうがいいと考えSに振り切った。原始の力の枠は悪巧みや草結び持ちが多い印象だが、技範囲を広げて打ち合えるポケモンを増やしたかったので悪巧みは不採用。草結びと原始の力は入れ替えながら試していたが、相手から考慮されづらく、役割破壊技として優秀な原始の力に落ちついた。対面したヒトムやリザードンに引かれることがほとんどなく、多くのイージーウィンをもたらしてくれたためこの選択は正解だったと思う。瞬間1位を取った試合でも、初手のキョダイリザをダイロックでワンパンする大活躍だった。

 

アーマーガア@ラムの実

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陽気 H60,A188,B4,D4,S252

剣盾で一番好きなポケモン。型は変われどシーズン1からずっとパーティにいるので、今期も使いたかった。技構成はテンプレ。

相手のアーマーガアはアーマーガアで見ているため、確実に上から挑発できるように最速。Aは耐久無振りドラパルトを+1ダイジェットで確定一発のラインとし、残りをHに振った。カビゴンが大増殖していたことと、受け系統の構築を後述のナットレイステルスロックと合わせて崩していけることから、状態異常を一度無効にできるラムの実を持たせた。カビゴンの欠伸やドラパルト・ミミッキュあたりの鬼火、ドヒドイデの熱湯火傷を一度なかったことにできるので、相手の計算を狂わせることができとても強かった。今まで弱点保険アーマーガア信者だったが、ラムを使い出してからはこっちの方が強いのではと感じた。

ダイマ枠としてトゲキッスが強すぎて全体を通しての選出率は控えめだったが、最終日にはトゲキッス対策が厚そうな構築に対しアーマーガアを通していけたので、かなり活躍してくれた。

  

ナットレイ@フィラの実

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呑気(S0個体) HB252,D4

わりとテンプレのHBナットレイギャラドスやウオノラゴンの選出を見せ合いの段階でためらわせることが採用理由だったのに普通に選出されるから、その点ではあんまり意味なかったのかも。

ジャイロ宿り木ステロまでは確定とし、あと1枠は守るやボディプレスも考えたが、中盤までよく見たサザンガルドのガルドをダルマが初手に呼ぶことや、炎技のないカビゴンの持ち物を落として性能を半減できることなどから、叩き落とすを採用した。襷ガルドのシャドボ→インファイトをほぼ耐えるため、襷ガルドにも身代わり残飯ガルドにも初手叩き落とすが安定なのが強かった(宿り木を考慮してか、初手キンシはされたことない)。

基本的にはカビゴンとセットでの選出となるため、炎技は裏のカビゴンで受け、サイクルの中でステロを撒いたり相手の持ち物を叩いたり宿り木を入れたりとしっかりと仕事をしてくれた。補完枠としての採用だったのに気づいたらめちゃくちゃ選出していた。 

 

カビゴン@食べ残しf:id:fairydance2219:20200607004136j:plain

慎重 H172,A4,B252,D76,S4

最強ポケモンその2。型が多様化しすぎて使っても使われても強いので、ほんとに入れ得だと思う。ミミッキュとの並びでトリルエースを偽装している(つもり)、残飯欠伸カビゴン

Hは食べ残しの回復量最大の16n+1、Bは最低限の物理受けもできるように振り切ったが、サザンキッスロトムなど特殊を受けることが多かったため、性格補正は特防にかけた。ミラー意識でSに4振ったが、何回か同速対決があったため、12振りがよかったかもしれない。

技構成はコンセプトの欠伸、欠伸と合わせて便利な守る、ロトムの鬼火で止まらない空元気まで確定。残り1枠を何にしようか迷ったが、主に身代わりガルドを絡めたサイクルに強く出られることから地震にした。

流石に終盤はカビゴン対策が進んでおり、ロトムやキッスのトリックでこだわりアイテムを押し付けられることなどが多かったが、ステロさえ撒けていれば欠伸連打で十分仕事ができるので、結局強かった。相手のカビゴンにもとりあえずカビゴンを後投げして様子見をしていたし、上位帯の相手からもよくカビゴンを後投げされたので、汎用的なカビゴン対策はカビゴンなのでは。

 

【選出】

基本的には以下の2パターン。場合によっては違う選出もする。

1. カビゴンナットレイトゲキッスorアーマーガアorミミッキュ

体感6割はこのサイクル選出。カビゴンナットレイでステロ欠伸展開をしてサイクル有利に立ち、隙を見てエースで全抜きする。カビナットのサイクルを崩すために相手が先にダイマックスを切ってくれることが多く、またステロも基本的に撒いているため、死に出しからこちらのエースを容易に通せた。エースは一番通せそうなポケモンを選択していたが、選出率はトゲキッス>>アーマーガア>ミミッキュトゲキッスがダントツだった。

2. ヒヒダルマミミッキュトゲキッス

ヒヒダルマが刺さっているときの対面的な選出。体感3割くらい。初手ヒヒダルマで一体持って行っていってからトゲキッスミミッキュで押していくか、初手トゲキッスダイマックスを切って荒らした後にヒヒダルマミミッキュで詰めていくかのどちらか。ヒヒダルマが強烈な選出誘導となり相手の初手が読みやすいため、どちらでいくかは相手の初手で来そうなポケモン次第。

 

【重いポケモン

ドサイドン…まともな打点がミミッキュのウドハンしかないのできつい。終盤あんまり見なかったのでよかった。

カビゴン…確実な処理ルートがアーマーガアくらいしかない。アーマーガアを選出できなかったときは、カビゴンの欠伸で眠らせて、ナットレイで持ち物を叩いて宿り木を入れるなどかなり無理に処理していた。地割れ持ちはさらにキツい。

トゲキッス…悪巧みを積まれたらゲームエンドまで持っていかれるので、常に悪巧みを警戒した立ち回りをしなくちゃならないのがしんどい。ラム持ちはカビゴンが起点にされるので無理。鋼技警戒でダイマ切ってくれることを願う。

ドリュウズ…ドリルやめてください。

他にもいるが特に気になったのはこれくらい。

 

【感想】

今まで自分で考えた構築の中で一番完成度が高いと思っていたので、最終5位(ついでに最終日瞬間1位)という結果を残せてとても嬉しいです。最終日は9戦全勝だったため、潜り続ければさらに上も狙えたかもしれませんが、最終1桁を保存しておきたい気持ちが勝ってしまったので仕方ないかなと思います。

社会人という立場上これからどれだけポケモンに時間を割けるかはわからないですが、次のシーズンからも高順位目指して頑張ります。

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