こんにちは、ピッツと申します。
S32にて最終45位という結果だったので、構築記事を書きます。
自分が8世代のランクマッチにちゃんと潜れるのが最後だったかもしれないので、おそらく8世代最後の記事になるのかなーと思うと多少感慨深いです (その割には使用期間がめちゃくちゃ短いですが)。
以下常体。
【構築経緯】
中盤までは命の珠ホウオウ+ザシアンの構築を使っており使用感も比較的よかったが、ホウオウが数を増やしておりメタの対象として厚めに対策され始めていたので、相手にしていて強そうだと感じていたルギアラキメタモンの並びを最後の1週間考えてみることにした。
上記3体はコンセプトとして確定として、この3体だとイベルタルに全てを破壊されてしまうので、もう一つの禁止伝説枠はザシアンを選択した。
ここまでで相手のラキヌオーに対する明確な回答がなかったため、ザシアンを受けにくるヌオーから崩しが行える汎用的なアタッカーとして、すいすい命の珠ガマゲロゲを採用。ザシアン+メタモンと組み合わせて対面的な選出を取れることも評価ポイント。
上記5体の並びだと、以下の点が非常に重いと感じていた。
・数を増やしていたカバルドンにテンポをとられて崩される
・こちらのザシアンをコピーしたメタモンに対し、ザシアンを切って死に出しルギアで電磁波を撒くことしか切り返しの手段がない
・受け回しをガマゲロゲ以外で崩しづらく、DMのタイミングをずらされたり、無理矢理タイプ受けをされて雨を枯らされたりするだけでほぼ負ける
これらを解決できるポケモンをラスト1枠としてギリギリまで考えていたところ、風船ヒードランが全ての条件を満たせることに最終日に気づけたので採用した。
【個体紹介】
ザシアン@朽ちた剣
HB- 特化ザシアンの巨獣斬+電光石火を大体耐え
A- +3じゃれつくでHBサンダーを68.7%の乱数1発
S- ミラー意識、最速エースバーン+3
構築経緯に記載した通り、イベルタルに強いことを評価しての採用。最初はかなりSを落としたほぼA特化の調整を使っていたが、数回最速珠エースバーンに何もできず落とされたこと、巨獣斬+電光石火で落とせるザシアンが環境に存在しないことから、最低限のAと耐久を確保したうえでできる限りSを伸ばす調整に変更した。
技構成は、巨獣斬は当然確定として、ザシアンに対してHBサンダーを投げて静電気運ゲを仕掛けてくるプレイヤーがあまりにも多かった(そしてめちゃくちゃ麻痺して負けた)ので、交代読みで押して静電気の試行回数を減らすことができる剣の舞の採用を決めた。それに伴ってサンダーへの打点はじゃれつくとした(氷の牙よりもわずかに威力が高いため、剣の舞後の乱数が20%ほど変わる)。最後の技はこちらのラキルギアを崩そうとしてくるスカーフバドレックスをワンパンするために噛み砕くとしたが、終盤は襷バドレックスがあまりにも多く、巨獣斬でよかった場面も多かったので諸説。ただ最終日には謎にシャンデラやドータクンに刺さったり、剣の舞後に日食ネクロズマを押していけたり、ブーツヌケニンを倒したりと地味に役立ったので、使用感は悪くはなかった。
ルギア@食べ残し
HB- ほぼ特化
S- 準速80族抜き
先駆者の記事に散々書いてあるとは思うが、マルチスケイル込みでの耐久が異常。持ち物はゴツゴツメットもありかと思うが、相手のHPを削っておきたい場面よりも砂や霰でマルチスケイルが潰れるのを防いでおきたい場面の方が多かったので、食べ残しの方が強いと考えている。
ルギアラキメタモンの並びを見て挑発持ちのポケモンで何とかしようとしてくるプレイヤーが一定数いたので、ノーウェポンルギアのテンプレ構成から身代わりを抜いて、攻撃技のエアスラッシュを持たせた。ルギア単体でも相手を削ることが可能になったので非常に使い勝手がよく、ザシルギアラッキーのような選出をしてもDMを比較的強く使うことが出来たり、ダイジェットによって上から行動できる範囲を広げたりなど、柔軟なプレイングができるようになった。
また確率は絡むが、ゴチルゼルにキャッチされても何とかできるため、ゴチルゼル入りの構築にも選出をためらわずに済むのが非常に偉い。電磁波→エアスラで怯みを押し付けながらゴチルゼルを削り、挑発が切れたタイミングで吹き飛ばしを選択することでゴチルゼルが痺れた際に吹き飛ばすことが出来る。一度カゴの実を使わせた後はゴチルゼル側が体力を回復するには素眠りをする必要があるので確実に吹き飛ばせるし、そもそも悪巧みがないゴチルゼルのアシストパワーは最大まで積んでもルギアに全然入らないので、一見すると怪しく見えるかもしれないが、ルギアに対してゴチルゼルを合わせられてもほとんど負けなかった(一度こちらのルギアにも電磁波が入っていた&吹き飛ばしのタイミングでゴチルゼルが一度も麻痺せずにエアスラッシュのPPが枯れて負けた)。
ガマゲロゲ@命の珠
AS特化、ダウンロード調整でB<D
無難な技構成なのであまり語ることもないが、ザシアンを見て出てくるヌオーやラグラージをワンパンできたり、ルギアやラッキーを倒すために出てくる珠カイオーガをザシアンで削った後に一方的に縛れたりと、この構築の珠アタッカーとしてはかなり噛み合っていたと感じる。
ルギアやラッキーを崩すためにDMを切ってきた大体の相手に対しては後発DMから強く動かすことが出来るので、ザシアン+メタモンと合わせて対面選出をする場合以外は、なるべくサイクルに介入させず死に出しで後発DMを切ることを意識していた。ダイウォール媒体の変化技は、ラッキーを選出しなくてもルギアの性能を活かせるように、毒毒ではなくステルスロックとした。
ヒードラン@風船
ヒードラン@ふうせん(もらいび・ひかえめ)
191(196)-×( )-126( )-189(172)-126( )-115(140)
マグマストーム/だいちのちから/げんしのちから/ちょうはつ
ぽけっとふぁんくしょん!
H- 16n-1でなるべく高く
C- ザシアンをコピーしたメタモンをマグマストームで確定1発、H振りホウオウを原始の力で69.9%の乱数2発
S- 遅いホウオウ抜き
今回の構築のMVP。構築経緯で記載した他5体で重い部分を全て解決してくれた神ポケモン。
重いカバルドン展開に強くするため、本構築では持ち物は風船で確定。カバルドンは一時期全然見なかったので切ろうかとすら思っていたが、終盤の上位帯では本当に多かったので、S32環境では対策必須だったと感じる。とはいえ風船ヒードランを見たら挑発を警戒しないプレイヤーは存在せず、挑発読みで交換されるとせっかく出し勝ちしても不利展開になることもあるため、相手の裏次第ではカバルドン対面で挑発ではなく攻撃技を打つプレイングをすることもあったので、安定した対策枠とは言い難いかもしれない。
技構成は耐久ポケモンを倒すためのマグスト+挑発、ムゲンダイナへの打点としての大地の力、ホウオウへの打点としての原始の力。原始の力はほとんど警戒されることがなく、ホウオウ絡みのサイクルを何度も崩すことが出来た。体感珠以外で地震を持っているホウオウがほとんどいなかったため、基本的にホウオウには有利と考えて選出していたが、地震を持っていると風船が割れた後は有利不利の関係が逆転して辛かった。
このポケモンをDMさせる展開も稀にあったが、持ち前の火力と耐久のおかげでDMしても強かったので立ち回りの幅も広げやすく、マグストの命中率以外は最強のポケモンだった。
ラッキー@進化の輝石
ラッキー@しんかのきせき(しぜんかいふく・のんき)
327(12)-×( )-62(252)-×( )-156(244)-49( )
タマゴうみ/うたう/あまえる/ステルスロック
ぽけっとふぁんくしょん!
BDほぼ振り切り、余りH
流行りのノーウェポン型。地球投げを抜くなんてありえないと以前までは考えていたが、あまりに流行っているので使ってみたところ、確かに地球投げがなくても何とかなる対戦が多いということを実感して驚いた(もちろん地球投げが欲しい試合もあったが)。
技構成はテンプレ通りだが、環境にこの技構成ばかりであることから強くメタられており、現環境でこのポケモンを使うにはそのことを意識した構築、選出、プレイングが必要であると感じた。
例えばS32の終盤は黒バドレックスに襷悪巧みor挑発型が増えていたり、カイオーガに珠や食べ残しの瞑想型が増えていたりと、ラッキーから崩されてしまうケースがかなり多かったように思う。そのため特殊の禁止伝説ポケモン入りの構築にもラッキーを絡めない選出およびプレイングで何とかできないかということを最優先で考え、どうしても必要な時以外はラッキーを選出しないように心がけていた。
しかしながら、結局ラッキーの物理・特殊両面での超耐久、交換だけでの状態異常リセット、ステロ・歌う・甘えるでの起点作成能力は他のポケモンでは替えが効かないので、ここまで流行るのも納得の性能と技構成ではある。
メタモン@拘りスカーフ
HS特化、余りB
ルギアラッキーを突破してくる超火力ポケモンへの切り返し、対面選出の駒としての採用。別の構築で襷メタモンを使ってみたこともあったが、常に同速勝負になる安定性の低さが弱いと感じたので、持ち物は確実に相手の上を取れるスカーフ一択。
このポケモンがいるだけで相手(特にバドザシなどの構築)はメタモンで全抜きされないような選出を強いられるので、見えていない相手の裏を予測しやすい点も強かったが、終盤の上位帯でもメタモンで崩壊している選出をされることも稀にあったので、選出択を生みやすいポケモンだとは感じた。
ちなみに調整は「メタモンを最速にすることで初手投げした際に相手のポケモンのスカーフ判定ができる」とどこかの記事で拝見したので最速HSを真似してみたが、そもそもメタモンを初手投げすることが一回もなかったので、一度も役に立たないまま終わってしまった。
【選出】
禁止伝説の組み合わせが同じでも取り巻きが微妙に異なることが多いので、この系統の構築にはこの選出、のような固定化はしていなかった。
それを前提に記載すると、多かった選出は以下の3パターンだが、相手の構築に応じてこれ以外の選出も柔軟にした。
ルギア+ラッキーのサイクルを崩す力が乏しそうな相手にはこの選出。エースはこの3体から相手の構築に一番通っていそうに見えるポケモンを選択。ザシアンを選出した際はルギアしかDMを強く切れないので、ルギアにDMを切って有利展開に持ち込めないかを意識しながら立ち回る。
上記のサイクル選出だと勝てないと感じた際の対面選出。初手はザシアンで雑に荒らしに行くか、ガマゲロゲでDMを切って数的有利を取りに行く。
個人的に一番パワーが高いと感じていた選出。ルギアで相手のDMをいなしたり電磁波を撒いたりして盤面を整え、ザシアンかもう一体のポケモンを通すことを狙う。
【感想】
今期は仕事・家事以外で家にいる時間のほとんどはポケモンをしていた気がするので、メインロムとサブロム合わせたらかなりの対戦数(500戦以上)になりました。これで結果が微妙だったらすごく悲しかったと思うので、なんとか最終2桁とレート2000を達成できてよかったです。
8月以降は色々とリアルが忙しくなったり、空き時間も9月発売のスプラトゥーン3をやるつもりだったりするので、剣盾のランクマッチに本気で潜るのが今期で最後だったのかなと思うと、少し寂しい気持ちです。
結局S3での最終5位以降、2度目の最終1桁を取ることが出来なかったのが心残りですが、最近は以前より仕事も忙しくなり、なかなかそこまでの時間と気力が確保できていなかったので仕方ないかなとも思っています。SVが発売したらまたランクマッチはやるつもりではいるので、9世代でまた結果を残せるように頑張りたいです。
まあもしかしたら、最後の禁伝環境や幻環境でどうしてもやりたくなって、こっそりやっているかもしれませんが…笑
自分の構築等で何かあれば、Twitterによろしくお願いします。
ここまで閲覧していただきありがとうございました。