【最終2201 / 358位】ウルガドオーカイリュースタン【SVS1使用構築】

初めまして、ピッツと申します。

SVのランクマッチ初シーズンは358位と個人的には残念な結果に終わってしまいましたが、せっかくの1シーズン目ということで記念として記事にしようかと思います。

以下常体。

 

【構築経緯】

ランクマッチに潜り始めたのが12/26とかなりの終盤であり環境が全く分かっていなかったため適当なパーティで潜っていたところ、回復技を持ったHBウルガモスの使用感が良かったため構築の軸とすることにした。

またランクマッチに潜っている中で、型が豊富で単体性能が飛びぬけていると感じたカイリューとサーフゴーが入れ得ポケモンと考えたためこの2体も採用確定。HBウルガモスは遂行速度が遅く崩し性能も低いため、その欠点を補う型を考えたところ、カイリューはフェアリーで逆鱗の一貫を切る以外の受け出しが基本的に不可能な鉢巻、サーフゴーはカバルドン入りや受け回しを破壊するための悪巧み気合い玉型となった。

次にウルガモスカイリューを基本選出とするための補完として、この2体で重いマリルリやミトムなど水タイプに対して圧倒的に強く、また身代わりのないラウドボーンを崩しの起点にできることから、ステロ欠伸型で貯水ドオーを採用した。

ここまでで相手のキョジオーンに対する処理が安定しないこと、相手のドラパルトが強すぎること、一定数いた催眠ゲンガーが不快すぎたことなどから、これらのポケモンに後出しから勝てる隠密マント鉄壁キョジオーンを採用した。

最後の枠は上記のポケモンたちでサイクルを回すのが厳しい構築(主にセグレイブ入り)に対しての解答を求めており、色々と考えた結果残飯欠伸HBヘイラッシャを使ってみたが、1/4の朝に電気セグレイブ入りと4連続でマッチングして全試合で破壊されたため解雇を決意。対面的な選出を取れるポケモンが必要と考え、急きょ自分もセグレイブを採用することにした。

 

【個体紹介】

カイリュー@拘り鉢巻(テラスタイプ:ノーマル)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):191(196)-204(252+)-115-x-120-108(60)

調整意図

H…16n-1で最大。

A…HBヘイラッシャへのダメージを考えて特化。

S…ミラー意識でHAに振った余り全て。

今期の覇権ポケモン。構築経緯にも記載した通り崩しの役割も持たせたかったため、本構築ではオーソドックスな鉢巻型での採用とした。

技構成はメインウェポンの逆鱗と神速、一貫が取りやすい非接触技の地震までは必須。残りはアーマーガア意識の炎のパンチで最初は使っていたが、逆鱗をフェアリーテラスタルで切り返してくるヘイラッシャやラウドボーンが多かったため、2サイクル目で崩すことができるアイアンヘッドの方が強かったので最後はこちらで使用した。

調整の際は特に仮想敵を決めていなかったが、Hにここまで振ることでマルスケが剥がれた後も様々な攻撃をギリギリで耐えることが多かったので、この調整も十分強かったとは思う。しかし最終日はこちらのカイリューよりも早いHB再生サーフゴーとかなりの数マッチングしたため、もう少しSを伸ばしてもよかったと反省。

自分がランクマッチに潜り始めた終盤では、ゴツメ炎の渦アンコールの型と、竜舞羽休め飛行テラバの型が上の方で流行っていた印象だったので、鉢巻型への警戒が薄くなっていたのか比較的動きやすかった。ただそれでも神速はかなりケアされてゴースト(特にサーフゴー)に引かれる動きをとられるので、最終日には神速を押すべき場面で強気に地震を押して相手を崩していくこともあった。

 

セグレイブ@突撃チョッキ(テラスタイプ:フェアリー)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):205(116)-210(204+)-119(52)-x-107(4)-124(132)

調整意図

HB…陽気鉢巻ガブリアスの地面テラスタル地震確定耐え

A…耐久とSに振った余りで可能な限り高く

S…準速70族抜き抜き

最終日に急きょ投入したポケモン。耐久が高く多くのポケモンと打ち合えるため、対面的な選出でないと厳しい構築に対しては必ず選出した。

持ち物は襷も考えたが、基本的にサイクル構築なのでサイクルへの介入もできる型の方がよいと判断して突撃チョッキとした。

セグレイブのテラスタイプはかなり悩んだが、鉢巻ガブリアスの逆鱗や鉢巻ドラパルトのドラゴンアローまで考えると初手で安易な居座りを選択できず後手に回ってしまうことが嫌だったので、初手のドラゴンミラーで大きくアドを取れる可能性があるフェアリーテラスタルを選択した。想定通り初手のドラゴン対面の打ち合いではそこそこの割合でドラゴン技が飛んできたので、初手でテラスタルを切ってもそのアドを活かして詰め切れる試合が多かったので強かった。唯一セグレイブミラーの際が問題で、相手のパーティを見て何となくテラスタイプを予想して技選択をしていたが、全く安定しなかったので本来の採用意図が果たせていたかは疑問符。

技構成の中で瓦割りは珍しいと思うが、これは鋼テラスのサザンドラに対する打点としての採用。氷テラスのセグレイブに打つことができたり、ドドゲザンに対する最大打点になったりなど、本来の採用意図とは違う場面でも役に立つことがあった。

 

ウルガモス厚底ブーツ(テラスタイプ:フェアリー)

性格:図太い

実数値(努力値):191(244)-x-127(244+)-155-125-123(20)

調整意図

HB…鉢巻カイリューのノーマルテラス神速を通常時+火傷後で大体耐え

S…準速70族抜き

本構築の中で一番強かったポケモン。初手において物理ポケモンに鬼火を入れることでサイクルを楽にするだけでなく、そのポケモンを自ら起点にすることで全抜きまで狙える。クッションから積みエースまで幅広い動き方で活躍できるため、選出率は圧倒的No.1。

テラスタイプは無難にフェアリーにしたが、テラバ―ストを技構成の中で採用していないので、もう少し考える余地はあったかもしれない。

前期は環境的にステルスロックが飛んでくることが非常に多かったので、耐久振りウルガモスであれば厚底ブーツ以外の持ち物は有り得なかったと感じる。実際にステルスロックを撒いて裏のウルガモスを削ったor倒したと思って立ち回られることも多かったので、相手の想定外から切り返しが出来た(と思われる)場面もあった。

接触技に対して炎の体で3割火傷のリスクを押し付けられることも非常に強いポイントで、受けにくいかつ初手に来やすいマスカーニャや、多くの構築に入っていたドドゲザンに対して特に有効に働く場面が多かった。

技構成はメインウェポンの炎の舞、相手の物理ポケモンを機能停止にする鬼火、回復技の朝の陽ざし、積み技の蝶の舞で完結しているが、ドラゴンへの遂行速度が遅いので鬼火の枠はテラバ―ストも選択肢に入るとは思う。

鬼火の命中不安だけが弱かったが、それ以外は本当に弱い要素がなかった。

 

サーフゴー@風船(テラスタイプ:格闘)

性格:臆病

実数値(努力値):163(4)-x-115-185(252)-111-149(252+)

調整意図

CSぶっぱ、余りH。意地ミミッキュやミラー意識で最速。

今期の覇権ポケモン②(だと少なくとも自分は考えていた)。型の匿名性が非常に高い。

本構築では基本選出のウルガドオーカイリューで厳しいカバルドン展開にイージーウィンするための風船と、一定数存在したハピナス入り受けループを崩すための悪巧み気合い玉を両立させるために自然とこのような型となった。

テラスタイプは気合い玉の威力を底上げできる格闘を選択。仮想敵のハピナス(補正なしD252振りを想定)に対しては悪巧み後の+2気合い玉が54.5~64.2%、瞑想一積みで36.3~43.0%しか入らないので、残飯込みだと受けきられてしまう前提でテラスタルを切って崩しにいっていた(結局一回目の気合い玉を当てることが大事なので、よく外しては頭を抱えていた)。受け崩し以外にも、ドドゲザンの不意打ちなど悪技を半減しつつ気合い玉を打って強引に崩しに行ける場面もあったので、テラスタイプの選択は間違っていなかったと思う。

風船を持っていることからセグレイブやガブリアスにも基本的に一度行動することが出来たり、また最速をとっているため相手のSを甘えたポケモンの上から終盤スイープする動きを取れたりと、仮想敵以外の構築にもある程度選出して活躍してくれていた。

この型自体は非常に強く、構築の穴を埋めていてくれていたので型の変更は考えられなかったが、単体性能が非常に高いポケモンなのにピンポイントな役割を持たせてしまっていたのが反省点。構築を組み直して違う型にすることで基本選出に組み込み、もっとこのポケモンの選出率を上げていくべきだった。

 

ドオー@食べ残し(テラスタイプ:悪)

性格:腕白

実数値(努力値):225(156)-95-123(252+)-x-133(100)-40

調整意図

H…16n+1で最大。

B…防御方面は脆いため補正をかけて特化。

D…HBに振った余り。

基本選出の一匹。選出画面で天然か貯水か判断し難く、また貴重な地面枠なので電気の一貫も切ることができるのが強いポイント。

型・調整・技構成は本当にオーソドックスなものなので、特に大きく語ることはない。

構築経緯でも記載した通り、軸となるウルガモスカイリューだと面倒なマリルリやミトム、イルカマンなどの水ポケモンに対して圧倒的に強いのが評価点。後出しからステロ欠伸で盤面を整えて、カイリューの一貫やウルガモスの積みの起点を作っていく。またウルガモスが絶対に勝てず、カイリューも対面からだと鬼火で機能停止にさせられてしまうラウドボーンに対して、後出しからステロ欠伸で眠らせるorステロを撒いた状態で引かせることが出来るので、2サイクル目のカイリュー地震で崩していくために必須の存在だった。

テラスタイプが悪なのは、主にグレンアルマ・クエスパトラ・ポットデス意識。そもそもドオーにテラスタルを切る動き自体が強くないため上記のポケモンがいてもなるべく別の手段で処理をするように心がけていたが、それがうまくいかなかった場合にドオーを悪タイプにすることで、アシストパワーを打たれる1ターンの猶予を稼いで欠伸で切り返す動きを取ることが出来る。数試合これで拾った試合があったので、そもそもあまりテラスタルを切らないポケモンであることからも、上記のようなテラスタイプ選択の考え方は間違っていなかったと思う。

終盤はマリルリやミトムが数を減らしており、またドオーで後続の起点にできない鬼火+身代わりのラウドボーンもかなりの数マッチングしたことから、基本選出ではあるものの最終日は出せる試合がかなり少なかった。またドオーがある程度の役割を果たせると考えていたサーフゴーも飛行テラスの個体が非常に多く逆風だったため、もっと違う型やポケモンを模索するべきだった枠。

 

キョジオーン@隠密マント(テラスタイプ:飛行)

性格:腕白

実数値(努力値):207(252)-120-165(+)-x-140(236)-58(20)

調整意図

HD…補正なし眼鏡サザンドラの悪の波動を2耐え。

S…ミラー意識で無振り+3。

 

初期に流行ったらしい(?)、時代遅れ型のキョジオーン。

選出画面で何をしてくるか分からないドラパルトに対して圧倒的に強いことと、ゲンガーやモロバレルなどの催眠系のポケモンに抗えるのがサーフゴーしかいなかったのが苦しかったことで採用を決定。

また基本選出では相手のキョジオーンに有利対面で塩漬けを打たれるだけでかなり後続に負荷がかかってしまうことから、自分のキョジオーンに相手のキョジオーン対策の役割も持たせることにしたため、流行っていた残飯守るキョジオーンに負けないように鉄壁ボディプレス+隠密マントの組み合わせとした。

「相手のキョジオーンに負けない」というコンセプトから、テラスタイプはボディプレスを半減にしたかったのでフェアリーか飛行で悩んだが、相手のヘイラッシャから地割れを連打されて突破されるのが不快だったので、それを咎められる飛行とした。テラスタルすることでガブリアスやマスカーニャとの有利不利関係が逆転できるので、そこを起点に鉄壁を積んで相手を積ませに行く動きも強かった。

相手もさすがにキョジオーン対策はきちんとしていることが多く、マントを持ったサーフゴーやラウドボーンに最終日何度もマッチングして辛かった。ただやはり単体としての性能は非常に高く、鉄壁を積んで相手の対面構築を完封したり、元の役割対象であるキョジオーン・ドラパルトなどに対してはきちんと役割遂行してくれたりしたので、自分がマント持ちのポケモンをケアできるもっと良い構築に仕上げることが出来ていなかったのが悪かった。

 

【選出】

相手の構築次第で以下のパターンから選出を考えていた。

以下のパターン以外の選出も必要に応じて行う。

基本選出。相手の構築もサイクル構築に見える場合この選出が多い。ウルガモスの鬼火やドオーのステロ欠伸で相手を削り、終盤はカイリューや舞ったウルガモスでスイープしていく。

セグレイブ入りなど、こちらのサイクルを破壊してくるポケモンがいる際の対面選出。この選出になる際は相手の構築が対面寄りであることが多いので、交代はほとんどせず対面での殴り合いになる。初手はドラゴンが来ることが多いので、セグレイブにテラスタルを切って初手から数的有利を取りに行くのが理想。カイリューは選出しないとパワーが落ちるので絶対選出するが、残り一体は相手の構築に一番刺さりそうなポケモンを選ぶ。

対受けループの選出。ドオーでステロを撒いて、カイリューかサーフゴーを通していく。相手は鉢巻カイリューに対応するために基本的に先にテラスタルを切ってくれるので、そのあとにサーフゴーで有利対面悪巧み→テラスタル気合い玉で崩す。

  • キョジオーン@2

相手の構築にキョジオーンがいる場合か、キョジオーンの刺さりがとても良い場合(テラスタルして鉄壁積めば全員倒せそう、など)に選出する。@2は完全に相手の構築次第なので色々。キョジオーンをクッションとして扱い他のポケモンを通すか、テラスタルを切って詰め筋にするかを考えて立ち回る。

 

【感想】

SV最初のランクマッチということで高順位目指して頑張りましたが、リアルが忙しかったため今期はとにかく始めるのが遅すぎました…

ラスタルにまだ慣れていなかった&構築を試行錯誤していたためか最終日の前日まで一度も3桁にすら届いていなかったり、サブロムもストーリークリアまではしたもののランクマッチには一戦も潜っていなかったりしたので、準備不足として当然の結果かなと思います。構築も固まった最終日は夜中の3時~7時くらいまでずっと100位台を停滞していたので、流れさえ掴めれば2桁目指せたのではと思っており、もう少し早く取り組んでサブロムも作っておければ…というのはかなり後悔です。

ただ改めて振り返ると、最終日の対戦は不利展開をプレイングで無理矢理誤魔化して勝つような綱渡りな対戦も多かったですし、上位の方の構築記事を読むと技構成や調整などに工夫が施されていて自分の構築とは完成度が違うなと感じるので、構築自体も弱かったということで素直に他の方から勉強させていただきます。

時間が許す限りはポケモン頑張って、S2以降でまた上位を目指したいと思います。

自分の構築等で何かあれば、Twitterによろしくお願いします。

ピッツ (@pitspoke) | Twitter

ここまで閲覧していただきありがとうございました。