【最終2100/49位】カバゴリラ正統派サイクル【SVS10使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

シーズン10で2桁順位を取ることができたので構築記事を書きます。

今期は電磁波や一撃技がかなり飛び交っていた印象でしたが、それらに頼らない正統派のサイクル構築である程度の結果を残せたのは嬉しいです。

来シーズンからまた環境が変わるのであまり需要ない気がしますが、書き始めたらある程度ちゃんと書いてしまいました…

撤退時の戦績(9/30 23時ごろ)

 

以下常体。

 

【構築経緯】

ステルスロックが強い環境であると感じたため、ステロ撒きを基本選出に組み込んだサイクル構築をコンセプトとして考えた。

ステロ撒きを検討したところ、新環境でも結局最強ポケモンであるカイリューがブーツを持っているケースがあるため、持ち物に依存せず後出しからマルスケを潰せるカバルドンが一番強いと考え軸として採用することに決定。

次にカバルドンから展開した後の抜きエースとして、教え技で習得したグラススライダーにより上から縛れる範囲が格段に広がったゴリランダーを剣舞型で採用。ステロ&テラス込みでカイリューを裏ごと貫きやすいのが評価ポイント。この2体を軸および基本選出として、残りのポケモンを補完していくことにした。

上記2体では低速サイクルになってしまうため、上から殴れる速めの枠としてスカーフ連撃ウーラオスと眼鏡ハバタクカミを採用。

ここまでで炎オーガポンが重かったため、テラスが同じ条件であれば対面から打ち勝てる&カバルドンで相手を寝かせた後の崩し枠としても機能することを評価し、岩石封じ持ちの耐久振り炎オーガポンを採用。

最後には最強ポケモンであるカイリューを入れることに決め打ちしていたので、ここまでで対策が薄めであるチオンドヒドや受けループ、キョジオーン絡みの構築に対してある程度抗える(正直怪しい)型を考えて構築を完成とした。

 

【個体紹介】

オーガポン@竈の面(テラスタイプ:炎)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):187(252)-171(124+)-111(52)-x-117(4)-140(76)

調整意図

HB…特化連撃ウーラオスの水テラス水流連打確定耐え

HD…特化眼鏡ハバタクカミのパワージェムが低乱数1発(6.2%)

S…準速セグレイブ(87族)抜き

対面性能が高いのに剣舞で崩し枠にもなれる便利ポケモン

初手で連撃ウーラオスや眼鏡カミと対面した際に行動保証が欲しかったため、Sを落として耐久に振った。仮想敵以外にもこの耐久振りのおかげで対面打ち勝てることが多かったため非常に使い勝手がよく、努力値配分は間違っていなかったと感じる。

岩石封じは相手の炎オーガポンとのミラー対面で打つために採用したが、結構な割合でテラスを切ってくる人がいたので、初手対面は基本的に相手のテラスをケアしてこちらもテラスを切って岩石封じを打つようにしていた。

 

ハバタクカミ@拘り眼鏡(テラスタイプ:水)

性格:控えめ

実数値(努力値):131(4)-x-106(244)-176(36+)-156(4)-183(220)

調整意図

HB…陽気A252オーガポンの蔦棍棒確定耐え、特化パオジアンの氷柱落としが乱数一発(25%)

C…BとSに振った余りで可能な限り高く、補正をかけているので11n

S…最速オーガポン(110族)+4

少し歪な努力値の眼鏡ハバタクカミ。

初手でオーガポンと対面した際に打ち勝ってほしかったためこのような調整としたが、実際にこの対面は頻発していたので有用だったと思う。Cは最低限しか振れなかったが、大体のポケモンが2発で倒せる程度は確保できていたので火力不足を感じることはほとんどなかった。

眼鏡ハバタクカミのテラスタイプはフェアリーが多い印象だが、偶発的に連撃ウーラオスハッサムなどと対面してしまった際に引かずに殴れる選択肢を作るために本構築では水テラスとした。この動きは相手からはほぼケアされないため、このポケモンにテラスを切って相手のサイクルを崩す試合も想定より多かった。

それに伴い水テラバ―ストを採用してみたところ、主にヒードラン(鬼火やフェアリーテラバ、炎の体まで考慮するとなるべくウーラオスでは触れたくない)をワンパンする展開を作れるのは強かったが、他の技でもよいとは思う。

 

連撃ウーラオス@拘りスカーフ(テラスタイプ:水)

性格:陽気

実数値(努力値):175-182(252)-121(4)-x-80-163(252+)

調整意図

最速でAS振り切り、余りB

特に調整も技構成も変わったところはない普通のウーラオス

最終日の前日までは意地っ張りで使っていたが、明らかに霊獣ランドロスが増えている感じがしたので、最速スカーフを考慮して立ち回りを歪ませないために最終日は陽気に変更して使った。性格や努力振りはもう少し検討の余地はあると思う。

初手で岩オーガポンに対して蜻蛉→ゴリランダー出し→グラスラで処理という動きを取ったり、相手を削った後に後発から投げて水流連打の一貫を作ったりと、サイクル始動役からスイーパーまで柔軟な立ち回りが出来てスカーフ枠として非常に使用感がよかった。

 

カイリュー@食べ残し(テラスタイプ:飛行)

性格:腕白

実数値(努力値):197(244)-154-141(108+)-x-120-120(156)

調整意図

HB…A無振りキョジオーンの塩漬けを身代わりが確定耐え

S…1舞後に最速オーガポン抜き

かなり怪しい枠。

構築経緯にも記載した通り、キョジオーンやチオンドヒドなど絡め手系のポケモンを崩したかったので、身代わりアンコールで補助技をシャットアウトし、そこを起点に竜舞から全抜きを狙う型とした。単体でというよりは、カバルドンのステロ欠伸でうまく盤面を整えてあげてから積み始めるように運用する。

実際にこの動きが決まってイージーウィンできる試合もあったため、型として全くの間違いというわけではなかったが、特にチオンジェンとの対面では相手が宿り木の種を押してくれる必要がある(イカサマ押されるとかなり辛い)ため、正直願望プレイングであったことは否めない。またキョジオーンについては飛行テラバが半減でしか入らず単体では押し切れないため、オーガポンやゴリランダーで剣舞を積み、キョジオーンにテラスを強制させてから上記の動きをするように心がけた。

ちなみに最終日の前半に別の崩しの型として地震渦アンコ身代わりを思いついて試してみたが、微妙だったのですぐにこちらの型に戻した。

そもそも上記を崩す役割をカイリューに担わせること自体が怪しい気がしていたが、この環境でもトップの性能と型の豊富さがあるため、選出画面での圧力まで考えるとなかなか代わりのポケモンを見つけることができなかった。

 

ゴリランダー@命の珠(テラスタイプ:岩)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):179(28)-190(220+)-121(4)-x-91(4)-137(252)

調整意図

H…珠ダメージを抑えるため10n-1

A…命の珠グラススライダー(グラスフィールド下)で、B4振り連撃ウーラオスが乱数1発(62.5%)。ステロ込みで確定1発。

S…準速カイリュー、準速サーフゴーを意識して振り切り

本構築の軸の1匹にして圧倒的MVP。

タイプ相性的にカイリューでゴリランダーを何とかしようとしているプレイヤーが多かった印象だが、カバルドンと組み合わせることで数多のカイリューを葬ってきた。

ステロ欠伸展開後に剣舞から全抜きするのが基本的な動きだが、サイクル下で水技や草技へ受け出し相手を削る動きも可能。

剣舞後のグラススライダーの制圧力がとにかく高く、通常の積みポケモンでは厄介なブースト持ち(カミとツツミ)を上から倒せたり、相手が欠伸で寝かせたこちらよりSが速いポケモンの最速起きをケアできたりと、非常に優秀な性能だった。また終盤上位では減っていたように感じたが、襷イダイトウもステロを撒いておけば上からワンパン可能であるため、その系統の構築にはほとんど苦戦しなかった。

火力アップアイテムがないと微妙に火力が足りないため、持ち物はそれを補うための命の珠で確定。グラスフィールドの回復で珠ダメージがあまり気にならないのも噛み合っている。

技構成はアイデンティティであるグラスラと剣舞、サーフゴー他有象無象への打点としての叩き落とす、カイリューへの強力な打点となる岩テラバで完結している。

単純にカイリューへの打点だけ考えると氷テラバも選択肢に入るが、テラスタイプが岩であることには主に以下2つのメリットがある。

カイリューの神速や飛行テラバ、また本来の弱点タイプである炎技を半減できる

カバルドンの砂と組み合わせた際にスリップダメージを受けず、特防1.5倍の恩恵が受けられる

特に②が意外と重要で、砂下でエナジーツツミと対面した際に岩テラスして剣舞を積むことで、相手のゴーストや氷のテラスタル(鋼はそもそも勝てない)に対してある程度の体力を残しながら突破することが可能。

このポケモンを使っていたおかげで今期はこの結果が達成できたと言っても過言でなく、選出率もかなり高かった(カバルドンに次いで2位)。

 

カバルドン@オボンの実(テラスタイプ:鋼)

性格:腕白

実数値(努力値):215(252)-132-187(252+)-x-92-68(4)

調整意図

HB特化、ミラー意識でS4振り

ごく普通のHBカバルドン。シンプルに環境に刺さっていて強かったと感じており、選出率はほぼ100%だった。

カイリューガブリアスを初めとした物理ポケモンに対して後出しからしっかりと役割を遂行してほしかったので、Bは妥協せず振り切った。おかげでD方面はイメージよりもかなり脆かったので、都度きちんとダメージ計算をしてプレイングするのが大事だと感じた(カバルドンに限らずそれはそうなのだが)。

技構成もテラスタイプも普通なので書くこともあまりないが、一定数怠ける持ちのカバルドンがいたおかげで、吹き飛ばしがない願望で欠伸に対して積み技で居座ってくるプレイングを多く咎めることが出来たのがよかった。

 

【選出】

以下3パターンのいずれかがほとんど。

本構築の基本選出。相手の構築を見て一番アドバンテージが取れそうなポケモンを初手に置き、裏にカバルドンとゴリランダーを置くパターンが多い。

体感7割前後はこの基本選出だった。

ゴリランダーの刺さりが悪い際の選出。カバルドンをクッションに使いながら、主にハバタクカミかウーラオスの一貫を作ることを目標にサイクルを回す。

体感2割くらい。

通常のサイクルでは崩すのが難しいドヒドイデ、チオンジェン、ドオー、キョジオーンなどが見えた際の展開選出。カバルドンで初手からステロ欠伸を展開し、主にカイリューで崩しを狙う。

キョジオーン入りには先にゴリランダーorオーガポンの剣舞で崩しを狙う素振りを見せ、キョジオーンにテラスを強要させてからカイリューを通すことを目標にする。カイリューはテラスを切らないと置物になってしまうので、ほぼ確実に崩し切れると判断した際以外はテラスをカイリューに残しておく。

 

【重いポケモン

他はともかくとして、上位で大量発生していたキョジオーンが重いのは改善すべきポイントだったかなと感じる。

・キョジオーン…キョジオーン単体というわけではなく、キョジオーガポンカイリューのような並びが強すぎてキツかった。また、最終日まで全く見なかった鉄壁やボディプレスが増えていたのもしんどかった。そもそもキョジオーンを使って上位にいるプレイヤーがみんな強いのが一番の原因な気はするが…

・イーユイ…基本的に受からないので、うまくサイクルしないと普通に負ける。

・チオンジェン…取り巻き込みでの対処が難しかった。基本は物理ポケモンで積んで相手を崩す構築なので、イカサマが標準搭載なのが辛い。

・悪テラス鉢巻パオジアン…オーガポンがパオジアンの攻撃を一回は耐える想定で選出するので、いきなりゲームプランを破壊される。これも最終日まであまり見なかった印象だったが増えた気がする。

 

【感想】

オーガポンを初めとした新ポケと教え技の追加により途中から環境が激変したシーズンでしたが、その中で最終2桁をとれたのは嬉しいです。

今回は構築にもかなり手ごたえがあり、最終日の23時ごろにはレート2100&瞬間1桁を達成することが出来たため、その感覚も間違っていなかったと思っています。が、いつも通りランクマッチに潜り始めたのが遅すぎた(たしか22日ごろ)ためサブロムが準備できておらず、何とか救えないかと悪戦苦闘しているうちに朝4時を過ぎてしまい、集中が切れてプレイングが雑になっている感覚があったため撤退する方針に決めました。

そのため本当はもっと上を目指せた構築ではないかという心残りはありますが、そこで潜る決断ができないのが今の自分の実力なので仕方ないです。

次こそはきちんとサブロムを準備してより上位を目指していきたいです。

自分の構築で何か質問等あれば、Xまでよろしくお願いします。

ピッツ (@pitspoke) / X

ここまで閲覧していただきありがとうございました。