【最終2109/70位】レギュD流ミトムドオーカイリュー【SVS8使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

S8では久々に最終2桁順位を取ることが出来たので構築記事を書きます。

多数の新ポケがランクマッチに解禁されたシーズンでしたが、今回の構築にはそれらのポケモンは一体も入ってこなかったです。

※たまたまですがS5最終1位のシグマさんが使用されていた構築と全く同じ並びになってしまいました。

最終日の前日に考えた構築なので完成度はまあまあな気がしていますが、この記事が少しでも誰かの参考になれば幸いです。

レンタルチームもレギュDが終わるまでは残しておこうと思います。

撤退時の戦績(8/1 01:00ごろ)

以下常体。

 

【構築経緯】

環境トップの物理ポケモンである連撃ウーラオスとパオジアンに対してサイクル有利をとれるポケモンを模索していたところ、スカーフミトムがこの2体の型に依存せずある程度の仕事ができると感じたため、このポケモンを構築の始点とした。

ミトムは環境トップの特殊ポケモンであるハバタクカミに明確に不利をとってしまうので、カミに対して後投げからテンポをとれるポケモンとしてドオーの採用を決定。

この2体は元のタイプが優秀であるためサイクルを回すうえでテラスタルを切る必要性は低いことから、テラスタル込みで性能の高い抜きエースを考えたところ、明らかに竜舞カイリューが強かったため採用。ただしHAベースのノマテラ神速カイリューはメタの対象になると予想されたので、メタから外れつつ舞った後のパワーが高い最速飛行テラバ型とした。対戦を重ねるうちにスタンダードな構築はこの3体で5分以上に戦えると感じたため、ここまでを基本選出とした。

補完枠として、まずは微妙に流行っていたフワライドバトンなどの単純なギミックパに負けるのが嫌だったため、それを自然に対策出来てかつ単体性能も高い滅びの歌ブーストエナジーハバタクカミを採用。電磁波を持たせることで後続の起点作成の役割も兼ねることができるため、サイクルを回すのが厳しい相手に対しカミカイリューの対面・展開選出もパターンとして増やせるよう、襷枠を次に構築に入れることにした。

襷枠は単純に対面性能が高く数的有利を取れるポケモンがよいと感じたため、特に深く考えず性能の高さと選出画面での圧力からパオジアンを採用(なおこれは正解だったか分からない)。

ここまでの5体だとキョジオーンやドヒドイデ、受けループなど耐久ポケモンに勝てず、また構築単位で胞子の一貫が切れていないのが気になったので、それらに対して強い隠密マントサーフゴーを採用して構築が完成した。

 

【個体紹介】

ハバタクカミ@ブーストエナジー(テラスタイプ:水)

性格:臆病

実数値(努力値):149(148)-x-98(180)-155-155-195(180+)

調整意図

HB…パオジアンの特化氷柱落とし確定耐え

HD…ハバタクカミの特化シャドーボール確定耐え

S…軽業発動後の最速フワライド抜き、遅いエナジーカミ抜き

少し変わった型のハバタクカミ。構築経緯に記載した通りギミックパへの対策と、対面選出時に裏のポケモンで縛る・積み状況を作ることが役割であるため、滅びの歌と電磁波を両採用している。C無振りで火力が低いため、ゴースト技は電磁波込みでそれを補える祟り目としたが、これのおかげで多くの試合を拾えたため技構成はこれで正解だった。

テラスタイプは耐性が優秀な水。このポケモンにテラスタルを切ることはあまりなかったが、型の性質上火力を上げるよりも行動回数を増やすほうが強いのが理由。

適当に選出してもあまり仕事が出来ず数的不利を取るだけなので出しどころは難しかったが、刺さっている構築にはとことん刺さり、最終日出した3試合はすべてイージーウィンすることが出来た(麻痺痺れとムンフォCダウンでの上振れ含む)。

 

パオジアン@気合いの襷(テラスタイプ:ゴースト)

性格:陽気

実数値(努力値):155-164(188)-109(68)-x-85-205(252+)

調整意図

B…A無振りディンルーの地震が低乱数2発(10.9%)

S…ミラー意識の最速

技構成も調整も普通すぎるので特に書くことがないパオジアン。

ウーラオスへの打点がないのでなるべくウーラオス入りには出さないようにしていたが、噛み砕くをサイコファングにしてもよかったかもしれない。

テラスはカイリューの神速を無効にできるゴーストだが、記憶にある限り一回もパオジアンにテラスは切らなかったので、結果的に何でもよかった。

初手の襷パオジアンを対策していない上位勢はいない(と思っている)ので、最終日の選出率はかなり低かったが、数少なく選出した試合では試合終盤でのスイーパーとして活躍してくれたので悪くはなかったと思いたい。

 

カイリューゴツゴツメット(テラスタイプ:飛行)

性格:陽気

実数値(努力値):185(148)-164(76)-119(28)-x-121(4)-145(252+)

調整意図

HB…テラス時マルスケ込みで、陽気鉢巻ガブリアスの逆鱗が~49.7%

S…最速。準速ランド抜き、+1で最速ドラパルト抜き

MVP。結局今期も最強だったポケモン。中盤まではHAノマテラ神速地震カイリューがほとんどの印象だったため、そこからずらした飛行テラバでの採用としたが、皆考えることは同じなのか最終日の上位は体感ほとんどのカイリューが飛行もしくは鋼だった。

本構築では抜きエースとしての採用であり、相手のカイリューマルスケが残っている状態でもなるべく有利に立ちたいため、持ち物は接触技でマルスケをつぶすためにゴツゴツメットとした。

技構成はエースとして運用するためにテラバと竜舞は必須であったが、他の2つの技は非常に迷っていくつか試した末にアンコールと羽休めにした。技範囲を広げられる地震もほしい場面があったが、それ以上に上記2つの技が強かった。ミトムドオーと組み合わせているため、カイリューをサイクルに介入させる場合には体力管理のための羽休めは必須。また持ち物がゴツゴツメットであることから、羽休め+アンコールでドドゲザンなどの低速物理ポケモン(1舞後であればウーラオスなども)を安定して詰ませることができるのが強かった。

シーズン通して竜舞とアンコールを両採用しているカイリューが非常に少ないと感じていたので、片方を見せた後に片方をケアされないことが多く、最終日上位帯でも瞑想クレセリア剣舞ウーラオスなど多くのポケモンをアンコールで縛って勝利につなげることができた。

最速は相手から見えづらい勝ち筋を作れるのが非常に強く、1舞後にまだ上を取っていると思い死に出ししてくるパオジアンやエナジー以外のカミ・ツツミの上から飛行テラバでワンパンするのが爽快だった。とはいえ火力面はそこまで高いわけではない(例えばツツミは+1飛行テラバでほぼ落ちない)ので、カイリューを展開する前のサイクルで削る・ステロを撒いておくなど工夫は必要。

 

サーフゴー@隠密マント(テラスタイプ:水)

性格:図太い

実数値(努力値):193 (244)-x-143(116+)-153-111-123(148)

調整意図

HB…Sに振った余りでなるべく高く。Bは補正をかけているので11n。

S…準速キノガッサ抜き

カイリューが通せない受けポケモン入りの構築へのエースとしての採用。他5体が誰もキョジオーンに勝てないので、本構築では隠密マント型一択だった。

キョジオーンの地震や、状況によってパオジアンやウーラオスとも打ち合うことを考えて努力値はHBベース。終盤に電磁波持ちのHBサーフゴーが一定数いたことや、初手のキノガッサに対してミトムのボルチェン→サーフゴー投げをすることから、Sはそれらを意識して準速キノガッサ抜きまで伸ばした。

テラスタイプは耐性が強いタイプにしたく、一撃ウーラオスやパオジアンの悪技を半減できるフェアリーと迷った末、相手のサーフゴーのゴルラが抜群になることを嫌って水とした。が、最終日は電気テラスパオジアンの個体数が非常に多かったので、結果的にはフェアリーが正解だったのではないかという気がしている。

とはいえ本来の明確な役割対象であるキョジオーンや受けポケモンにはめっぽう強く、出しどころを間違えなければ大活躍してくれたので採用して正解だった。技構成は特に工夫はなく汎用性の高い技4つだが、特にスタンパに対しては結局これが一番強いと感じた。単体で受けループを崩すことができないなど弱い点もあるが、ミトムのトリックとドオーのステロ欠伸を駆使することで体力勝負に持っていくことができていたので問題ないと考えていた。

見た目と性能を総合して、9世代で一番好きなポケモンかもしれない。

 

ロトム@拘りスカーフ(テラスタイプ:ゴースト)

性格:臆病

実数値(努力値):157(252)-x-129(12)-125-127-150(244+)

調整意図

HB…Hは振り切り、BはSに振った余り

S…スカーフありで最速ドラパルト抜き、スカーフなしで準速ウーラオス抜き、ミラー意識で最速ロトム抜かれ

構築の始点となったポケモン。初手に来やすく受けにくいパオジアン・両ウーラオスカイリューに対して何かしらの仕事ができること、ディンルーにトリックでスカーフを押し付けて機能停止にできることが非常に優秀で、型は多少変更しつつもずっとこのポケモンが今期の構築にいた。

火力を上げるよりも耐久を振って行動回数を多くしたかったので調整はHSベース。なおミラーの際に最速スカーフミトムが判別できると考えてSは最速-1としているが、実際にこれが想定通り役立ったことはなかった。

技構成はスカーフミトムのテンプレなので語ることなし。テラスタイプは神速カイリューとガチグマを意識してゴースト。ミトムにテラスを切る展開は多くはなかったものの、浮遊+ゴーストタイプで上記のポケモンからまともな打点がなくなりサイクル有利に立てる試合もあったので、今期はゴーストが正解だったと思う。

終盤増えた飛行・鋼テラスのカイリューにも強く、シーズン通して環境に刺さっており非常に使用感はよかったのだが、やはりドロポンと鬼火で下振れる要素がある(かつ上振れ要素はない)のは残念ポイント。自分はそれを差し引いても採用する価値があるポケモンだと考えていたが、上記の技の命中は体感6割くらいだった…

 

ドオー@食べ残し(テラスタイプ:水)

性格:慎重

実数値(努力値):225(156)-95-112(252)-x-146(100+)-40

調整意図

H…16n+1で最大

B…振り切り。特化ウーラオスの冷凍パンチを残飯込みでほぼ2耐え、陽気パオジアンの氷柱落としを81.3%で耐え

D…HBで振った余り。臆病テツノツツミのフリドラを残飯込みで確定2耐え

ミトムの相棒。これは自分が書かずとも共通認識としてあると思うが、物理と特殊それぞれの環境トップである連撃ウーラオスとハバタクカミに対して有利なのが強いポイント。ただしこれはあくまで貯水ドオーの話であって、今回の個体は天然であるため実は連撃ウーラオスに水流連打を打たれるとやばいことが起こる。ただ環境ではさすがに貯水が圧倒的に多かったこともあり、1サイクル目から貯水を切って水流連打を打たれることはなかったので大きくは困らなかった。

ちなみに最初は貯水で使っていたのだが、主に以下の理由から天然に変えた。

・連撃ウーラオス剣舞が標準搭載され、冷凍パンチを考慮すると貯水ドオーでも受けが効かない

・瞑想ショックカミ・悪巧みサーフゴー(飛行以外)など、天然ドオーを崩せないはずのポケモンが貯水前提で崩そうとしてくることが多かった

・サイクル化で竜舞を積まれたカイリューに対面した際、6割程度の体力が残っていれば欠伸で流すことが出来る

S8は貯水ドオーがほとんどを占めていた(=水技を打ちづらい)という前提で、上記を解決できる天然型のメリットは非常に大きく感じた。

テラスタイプは耐性が優秀な水(ちなみにこれも前述のサーフゴーと同様の理由でフェアリーでもよかったかもしれない)。地震と自己再生以外の技構成については、今回はエースであるカイリューを通す補助が目的であるため、襷やマルスケを削れるステロと、ステロと組み合わせて強い欠伸を採用した。

毒毒や毒菱も強いのだが遂行速度が遅く、そこに合わせてパオジアンや鉢巻カイリューなど高火力物理ポケモンを投げられるだけで簡単にサイクルが崩壊し得るため、それをケアしながら対面操作できる欠伸型のほうがレギュD環境では強いと考えている(それらに対する明確な引き先を用意できる構築であればその限りでない)。また欠伸の採用率がそこまで高くないポケモンなので、欠伸のケアが重点的にされず相手は1体寝かせた上でドオーを倒してくれることが多く、そこをカイリューの起点にする動きを多用した。

 

【選出】

相手の構築に沿って以下の選出をする。相手の構築次第で稀にそれ以外の選出もあり。

①ミトム+ドオー+カイリューorサーフゴー

基本選出であり、体感7割はこれ。

先発のミトムで鬼火やトリックを入れたり、ドオーでステロ欠伸をしたりして基本は2体でサイクルを回し、積みエースが全抜きする場を整える。

スタンダードな構築にはカイリューを選出し、ドヒドイデやキョジオーン、チオンジェンなどカイリューで倒すのが厳しいポケモンが見える場合はサーフゴーを優先的に選出する。

②パオジアン+ハバタクカミ+カイリュー

サイクル選出が厳しい場合、もしくはパオジアンの通りが非常によい場合の対面選出。体感2割弱くらい。ステロを撒いてきそうな相手はパオジアンを先発にするが、ステロが撒かれそうにない場合は経験上パオジアンを裏に置いておく方がスイーパーとして強かったため、カミを先発で投げることもあった。

③ミトム+サーフゴー@1

キノガッサ入りへの基本選出。キノガッサは9割がた選出される&初手に置かれがちなので、ミトムのボルチェンからサーフゴーに引く動きでなるべく被害を抑える。この選出の場合はサーフゴーにテラスを切らない場合もあるので、@1にはカイリュー含め全ポケモンで最も刺さりの良さそうなポケモンを選ぶ。

④ハバタクカミ+ドオー@1

明らかなバトンなどギミックパへの選出。@1はミトムやパオジアンなどが多く、適当に相手の場を荒らしたり数的有利を取ったりした後、相手が積むタイミングでカミを後投げして滅びで流す。天然ドオーによりカミが削れてもある程度は対応が効くため、ギミック系にはこの選出に気づいてからほぼ負けなかった。

 

【重いポケモン

正直立ち回りでごまかしていた感が強く、重いメジャーなポケモンは多かった。

・サーフゴー…眼鏡だとドオーで受からないし、風船or飛行テラス悪巧みも普通にしんどい。

・テツノツツミ…眼鏡・エナジー両方とも状況次第で辛い(襷はそうでもない)。カイリューで舞ってしまえば上から倒せるが、エナジーは一度流さないとそうもいかないため、ドオー引きから欠伸で流すプレイングで何とかしていた。

・イーユイ…眼鏡型や噴煙を考えると基本受けられない。単体で見るとパオジアンやカイリューで何とかなるが、キョジオーンやチオンジェンなどと組まれているとそれらの対策枠のサーフゴーが有効打を所持していないのが厳しい。

・ラムの実電気テラスパオジアン…最終日めちゃくちゃ多くてしんどかった。ミトムの鬼火が一度無効化されて隙を見せ、欠伸ドオーが剣の舞の起点にされ、カイリューの飛行テラバが半減されてしまう。パオジアンは選出画面で型が予測できないため、選出段階でケアしきることもできず難しかった。

 

【感想】

最近のシーズンはずっと最終日に2000から溶かして萎えて終わってしまっていたので、久しぶりに最終2桁を達成できて嬉しいです。

7月はポケモンを触れる時間が少なく、サブロムはほぼ潜れていなかったので1ロム特攻(しかも最終日に1950からのスタート)だったので、この結果自体には満足しています。ただ最終日の夜はプレイングも非常に冴えており、潜り続ければレートは上がっていきそうな気配は感じたため、サブロムがあれば+翌日が仕事じゃなければという後悔がないとは言えません。

8月はプライベートが忙しいためおそらくあまりランクマには潜らないですが、また時間が取れるときに上位を目指して頑張ろうと思います。

自分の構築等で何かあれば、Twitterによろしくお願いします。

ピッツ (@pitspoke) | Twitter

ここまで閲覧していただきありがとうございました。