【最終2138/39位】HAザシアン対面【SVS18使用構築】

こんにちは、ピッツと申します。

シーズン18で2桁順位を取ることができたので構築記事を書きます。

レンタルパーティはおそらくレギュGの間は残しておくので、ご自由にお使いください。

以下常体。

 

【構築経緯】

伝説環境1シーズン目ということで環境が固まっておらず、やりたいことを押し付ける構築の方が受けに回るより強いと考え、ザシアンを軸とした対面構築を組むことにした。

バドレックスやミラコラを初めとしたザシアンすら上から殴り得る高速ポケモンを軸とした構築に対し、トリルミミッキュ+ガチグマの並びが襷も消費せず強そうであったため、ザシアンに続きその2体を採用。

次に襷枠として、サーフゴーの減少により胞子の一貫が切れていない構築が(ミライドン軸を除いて)ほとんどのように見受けられたため、対面性能が高いかつ低速サイクルにもめっぽう強い剣舞キノガッサを採用。

ここまでの4体だとホウオウがあまりにも重く、ホウオウの型としてブーツが減りチョッキや鉢巻が増えているような体感であったため、ステロが撒けるかつホウオウに後出しが安定する点を評価してキョジオーンを採用。地割れを採用することで最低限の受け構築対策としての役割も兼ねた。

最後の1枠はザシアンと相性のよい対面駒として鉢巻カイリューを採用していたが、終盤にかけてミライハッサム+ウーラオス/ランドロスのような構築が増加しておりキツかったため、型の誤認を活かしてその系統の構築を破壊できる型にしようと考えた。結果として電気テラスHDタラプという謎の型に落ち着き、構築が完成した。

 

【個体紹介】

ザシアン@不撓の剣(テラスタイプ:水)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):195(220)-222(252+)-135-x-135-173(36)

調整意図

H…できるだけ高く、ASに振った余り全て

A…特化

S…準速オオニューラ+1

結局SVでも強かった伝説枠。

当初は最速135族抜きを意識して陽気ASベースの調整で使っていたのだが、以下の理由から135族を抜いている価値が非常に薄いように感じた。

・ミライドンは高速移動、コライドンはニトチャで汎用的なS上昇手段を持つ。また、そもそもスカーフが多い

・ハバタクカミは晴れ下やエナジーのS上昇、もしくは電磁波で上を取ってくる

・パオジアンは一致技2つを半減できるため、Sで負けていても相性有利。

また135族以外でも、ザシアンミラーが不毛であったり、Sをいくら振っても黒バドは抜けなかったりということもあり、火力と耐久を伸ばしたHAベースの調整の方が圧倒的にメリットを感じた。ちなみに終盤草分けが入ったザシアンに何度か当たったが、その型ならSを振った方が強そうだなとは思った。

技はメインウェポンである巨獣斬とじゃれつくは確定として、対面性能を引き上げる電光石火も本構築では必須。等倍のA特化じゃれつく+電光石火でAS連撃ウーラオス程度の耐久であれば確定で落とせるため、初手でテラスを切った相手をそのまま倒し切って有利展開になることも多かった。

テラスタイプはザシアンミラーやメタモン、水流連打半減等を意識して水。それに伴ってテラバ―ストを採用したところ、巨獣斬に受け出ししてきたカバルドンランドロスを2手目で倒すことで数的有利をとる動きが強かったため、本構築ではテラスタイプと技構成はこれで正解だったと思う。

 

ミミッキュ@隠密マント(テラスタイプ:ノーマル)

性格:勇敢

実数値(努力値):159(228)-143(156+)-116(124)-x-125-90 ※S0個体

調整意図

HB…皮ダメ込みでパオジアンの氷柱落とし確定耐え、皮が残っている状態でステロダメ+連撃ウーラオスの特化水テラス水流連打確定耐え

A…HBに振った余りでなるべく高く。補正をかけているので11n

化けの皮による行動保証を評価してトリル役として採用。ここまで耐久に振ることで皮がなくなった後もある程度の攻撃は耐えられることを活かし、例えば初手のパオジアン対面でじゃれつくから入ることで後の展開を楽にすることが出来る。

持ち物は氷柱落としや悪の波動で怯まないために隠密マント。命の珠はせっかくの耐久を削ってしまう&本構築ではガチグマが持っていたため不採用。

テラスタイプは黒バドのアストラルビットを透かしつつトリックルームで切り返すことを意図してノーマル。ちなみにテラス後は呪いが鈍いになり、自主退場できなくなるため注意(構築使い始めた頃に一回やらかした)。

型としてはトリルミミッキュのテンプレートなので多く語ることはなし。無難に強かった。

 

キノガッサ@気合いの襷(テラスタイプ:炎)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):135-200(252+)-101(4)-x-80-122(252)

調整意図

AS特化。火力重視の意地っ張り。

ごく普通の襷キノガッサ。構築経緯にも書いた通り前環境よりも胞子の一貫があり、対面駒として十二分に活躍してくれた。

ミミッキュとの組み合わせも強力で、トリル展開をすることでキノガッサよりも早いポケモンを上から胞子で眠らせたり、呪いを入れたポケモンを眠らせることで定数ダメージを稼ぎ安全に倒したりと非常に相性が良かった。

技は岩石封じと剣の舞は選択な気がするが、低速サイクルへの遂行力を高めるために剣の舞とした。勝ち筋が薄くなってしまった際、最速起きを切って複数回剣の舞を積むことで拾った試合もあった。

テラスタイプは氷柱落としと聖なる炎を半減する炎で、実際に何度か意図通り活きた場面はあったが、テラスに依存するポケモンではないので他の選択肢もあると思う。

 

カイリュー@タラプの実(テラスタイプ:電気)

性格:意地っ張り

実数値(努力値):197(244)-176(44+)-116(4)-x-136(124)-112(92)

調整意図

H…最大

A…ステロ込みの+1電気テラバでHB特化ハッサムが中乱数2発(61.3%)

D…余りでできるだけ高く

S…+1で最速100族抜き、+2で最速バドレックス抜き

諸説枠。最初は普通のノマテラ鉢巻型で使っていたのだが、ミライハッサム系統の構築への勝率が悪かったので、1匹で破壊できる型を考えたところこのような型になった。

電気テラス+タラプの実により、瞑想のないミライドンを想定外のルートから詰ませることが出来る。また取り巻きのハッサムや連撃ウーラオスランドロス等にも比較的強いため、このカイリューを相手がどうにかした後は裏のザシアンが止まらないという役割集中が自然とできた。アイススピナーでフィールドを破壊できるため、黒バド+ゴリランダーのような構築にも一応選出できる。

調整はそこまで練って考えたというほどでもないので、改善の余地はあるかもしれない。火力が低いためステロで補うことを意識して、全ての試合でキョジオーンと同時選出していた。

ピーキーな型なので選出率は低かったものの、いざ選出した際にはかなり高い勝率を叩き出せていたので、立派にこの結果に貢献してくれていたとは思う。

 

ガチグマ@命の珠(テラスタイプ:ノーマル)

性格:冷静

実数値(努力値):189(4)-x-140-205(252+)-117(252)-64

調整意図

H…珠ダメ意識で10n-1

CDは振り切り

技構成、テラスタイプはいたって普通のガチグマ。命の珠込みでの火力が高すぎてトリル下で最強だった。

通常はシルクのスカーフを持たせることが多いと思うが、非テラス状態で無振りコライドンが確定で落とせるようになる(シルクのスカーフだと中乱数)ため、トリル下で運用する前提であれば今期は命の珠の方がよかったと思う。また真空波のリーチが伸びるため、他のポケモンの先制技と合わせてお互いの縛れる範囲を広げるという意味合いでも噛み合っていた。

なおそこまで困る場面はなかったが、トリル運用前提なのでS0個体の方がよいと思う。

 

キョジオーン@食べ残し(テラスタイプ:水)

性格:腕白

実数値(努力値):207(252)-121(4)-187(156+)-x-121(84)-57(12)

調整意図

HB…食べ残し込みでパオジアンの特化聖剣が受かる程度

D…他に振った余り

S…35族ミラー意識

受け破壊枠。

ホウオウの型がブーツ以外にも多様化していたこと、隠密マントを採用できるスペースがない受け構築がほとんどだったことから、ステルスロック+塩漬けでシンプルに相手に負荷をかけ続けることができた。

とはいえそれだけでは受け対策としては不十分である(例として、キョジオーンミラーやムゲンダイナ軸は上記だけでは基本的に崩せない)ため、崩しの最終手段としての地割れを採用した。確率依存にはなるが、そもそも受け構築はキョジオーンを能動的に倒せないケースも多く、試行回数が稼ぎやすいため問題ないと考えた。

テラスタイプはゴールドラッシュ、水流連打、巨獣斬あたりを半減できる水とした。環境に多くないテラスタイプだったため、スタン構築でもこのキョジオーンを倒せずに降参がもらえる試合もあり強かったが、相手のキョジオーンの塩漬けが痛くなりすぎる点だけは唯一弱かった。

カイリューやザシアンの全抜きを補助するためのシンプルなステロ撒きとしてもたまに選出していたため、構築としては必要な枠だった。

 

【選出】

以下3パターンのいずれかがほとんどだが、相手の構築に応じて柔軟に考えることは意識していた。

同じ選出でも選出順によって望める展開がかなり異なるため、試合展開を想定して初手をよく考えるのが重要。

基本選出。体感6割くらいはこれだったと思う。

初手からザシアンを出してトリル展開で逃げ切るか、初手ミミッキュのトリル→ガチグマからザシアンで詰めるかの2パターン。

相手の構築次第だがトリル下のキノガッサが意外と強いことに気づいたため、トリルエースとしてキノガッサを選出することもあった。

カイオーガ軸はほぼ初手にカイオーガが出てくるため、初手ミミッキュの呪いでカイオーガを削ってザシアンを通す動きで戦っていた。

ザシアンの刺さりが悪い際の対面選出。ミミッキュのトリル展開からガチグマ→キノガッサで締めるのを狙うが、この選出になる際は大体相手に低速ポケモンが多いため、トリル不要の場合もある。

カイリューが通っている場合の選出なので、キョジオーンでステロを撒いてからカイリューで全抜きを狙う。カイリューでの全抜きが難しい場合でも相手がかなり疲弊しているため、残ったポケモンをザシアンかキノガッサでスイープする。

 

 

【重いポケモン

他にもいるが、特に辛かったのが以下3体。

グライオン…テラスタイプと挑発の有無で対応が異なるため、あまり安定して処理できなかった。数もそこそこいたため、本構築の一番の改善点だと思う。

・ブリジュラス…頑丈はあまり問題ないが、ガチグマを選出できないと持久力が本当に重かった。水テラスキョジオーンである程度抗えるかと思って選出してみたところ、身代わりでカモられて敗北した。

・日食ネクロズマ…数が多くなかったのが救いだが、ザシアンやミミッキュに対してめっぽう強いため辛い。これも水テラスキョジオーンで抗おうとしたら身代わりでカモられて無理だった。

 

【感想】

SV初めての伝説環境ということもあり、今までとガラッと環境が変わり楽しかったです!

普段は時間が取り切れずサブロムを満足に動かせなかったりしていたのですが、今期はきちんとサブロムも用意できた&次の日が休みだったので、久々にガッツリランクマに取り組むことが出来てその点でも満足でした。

SVでの最高最終順位を今回で少し更新できたので、今後ももっと良い順位が取れるように頑張ろうと思います。

自分の構築で何か質問等あれば、Xまでよろしくお願いします。

https://twitter.com/pitspoke

ここまで閲覧していただきありがとうございました。